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ミゲル・アンヘル・ロペスがモビスターへの不満を告白

ミゲル・アンヘル・ロペスのモビスターに対する不満の数々

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今年のブエルタ・エスパーニャで発生した大事件といえば、モビスターで走っていたミゲル・アンヘル・ロペスが最終日前日の第20ステージで、チーム指示にブギぎれて途中でバイクを降り勝手にリタイアしてしまったことだろう。

過去記事:ロペス怒りのボイコット!2021ブエルタ第20ステージの結果と感想

その後すぐにロペスのモビスター退団の可能性がメディアを賑わすようになり、古巣アスタナへの復帰も噂されはじめ、そして実際に少し前にアスタナがロペスと契約したことを発表した。

そんなロペスがスペイン系のメディアにモビスター時代の複数の不満を告白している。たとえば次の情報源は、スペインの新聞社AS(アス)のコロンビア版サイトものだ。

情報源:Supermán López: “Uno tiene que estar donde pueda brillar”

五輪出場をモビスターは許さなかった

“Claramente todo el mundo sueña con estar en los Juegos Olímpicos y era una bonita oportunidad, ya vemos que se adaptaba muy bien a las características de nosotros y el seleccionado que tenía era bueno. Al final se perdió un cupo y yo estaba bien para poder ir, pero el plan de Movistar era no darme permiso porque era una paliza y yo no podía llevar la contraria. Fue orden del equipo y el plan era preparar la vuelta bien y estar en óptimas condiciones al ir a Tokio y regresar”.

今年の東京五輪で、ミゲル・アンヘル・ロペスはもともとコロンビア代表の控え選手としてリストアップされていた。

そして五輪前にレギュラー選手として予定されていたダニエル・マルティネス(Daniel Martínez)の欠場が決まった。そこでロペスが彼のかわりとして出場するはずだったのだが、モビスターがロペスに五輪出場を許可しなかったようだ。ロペスは上のコメントでそう語っている。

理由は五輪ロードレースがきつすぎること、そのためブエルタに向けて万全の状態で東京から戻ってくることが難しいから。それがモビスター側の判断だったようだ。結果コロンビア代表チームは人数不足という状態で戦わざるを得なかった。

五輪出場はなんといっても母国の代表として戦う人生に一度あるかないかの人生の大舞台。そんな名誉ある五輪に出場させてもらえないことがチームに対する不満の1つとなった。

Boraからのオファー

“Ya fue hace más de un año de la oferta del Bora, pero uno a veces toma algún camino y después se da cuenta que fue el equivocado y no puedes devolver el tiempo. Pasó así, pero eso queda para la experiencia, para la vida”.

今から一年以上前に実はBora-hansgroheから移籍のオファーがあったと述べている。

だが結局はモビスターをロペスは選んでしまった。結果的には判断ミスと言える事態になってしまったが、そのことについては「時間を戻すことはできない。過ぎたことは人生の経験として今後の活かすしかない」との考えだ。

ブエルタでのチームとの関係の破綻

“Yo había renovado contrato antes del Tour de Francia y antes de ir a La Vuelta, fueron pasando algunas cosas y varios detalles que poco a poco iba descubriendo. No ir a los JJOO, el bajarme del Tour y no por decisión mía, varias cosas, y en La Vuelta pasan otras cosas de mucha tensión al compartir liderato. En Movistar siempre ha pasado así y con Nairo y Landa también se vivió años antes.

ロペスは、ブエルタのあの日あの時チームの命令がどんなもので、どんな言い合いをしたのかその詳細を語るつもりはないと言っている。

だが、上のコメントを読む限りでは、そのブエルタでのチームとの信頼関係を揺るがせるような不満がブエルタ前から少しずつ溜まっていっていたようだ。

上述のように東京五輪に出場させてもらえなかったこともその1つ。そしてツール・ド・フランスを途中でリタイアさせられたのもその1つ。

その時点でやはりチームに対する鬱憤は育っていっていたのだろう。そしてブエルタ第20ステージでそれが一気に爆発した。レース中ということで精神的にもハイになっていたという事情もあるだろう。レースのない休日にソファーに座っての話い合いだったならば違う結果になっていたかもしれない。

ロペスは、「モビスターはいつも複数のエースを立てて緊張関係を生じさせるチームマネージメントをしている」と批判。キンタナとランダがいたときもそうだったと。

そのようにチームのマネージメント体制に不満を述べる一方で、メカニックやマッサージ師などの現場のスタッフにはなんの不満もなく、本当に信頼していたと述べている。

来年のツール・ド・フランスについて

古巣アスタナへの復帰については、来年度に向けてかなりモチベーションが高いようだ。今年の反動とも考えられるか。マイナスからプラスへの逆転に大きな意欲を持っている。

また来年のツールのコースの全容が発表されたが、それについては「美しいコース。だがめっちゃクレイジーだ」とも述べている。難しいコースだが、戦いがいのあるコースであり、ファンにとっても楽しいコースになっているとの感想だ。

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