来年もアラフィリップはロンド・ファン・フランデレンを走るのか?
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今年の世界選手権でも連覇を、フレッシュ・ワロンヌで三度目の優勝を、ツール・ド・フランスでもステージ優勝を挙げ、今年も目立った活躍となったジュリアン・アラフィリップ
そんなアラフィリップだが、来年はアルデンヌクラシックに注力していくようだ。
情報源:CYCLISME: TOUR DE FRANCE, PATERNITÉ, PRESSION DU TITRE MONDIAL… ALAPHILIPPE SE RACONTE
アラフィリップは昨年と同様に今年もロンド・ファン・フランデレン(Ronde van Vlaanderen)に出場していた。またその前にはドワルス(DDW:Dwars door Vlaanderen)にも出場しており、石畳系クラシックでも積極的に走っていたが、来年はそういったフランドル地方のクラシックよりも、アムステル・ゴールド・レース、フレッシュ・ワロンヌ、そしてリエージュといったアルデンヌ地方のクラシックをメインターゲットにするようだ。
なお昨年のロンドでは、マチュー・ファン・デル・プール、ワウト・ファン・アールト、そしてジュリアン・アラフィリップの三強による逃げとなったが、アラフィリップはオートバイと接触し落車となった。その2020年のロンド・ファン・フランデレンのハイライト動画を再びどうぞ。
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今年までの石畳レース参戦を振り返ると、本人が言うには「石畳系クラシックとアルデンヌクラシックの両立は不可能ではないが、それら両方に100%の力で臨むのはなかなか難しい。だったら、自分に最適なレースであるアルデンヌクラシックのほうに専念したほうが良い」ということのようだ。
もし仮にアラフィリップがアルデンヌクラシック全てを100%の状態で挑めるならば、ひょっとしたらアムステル、ワロンヌ、リエージュの三つの連続完全制覇もありうるかもしれない。
そしてアルデンヌクラシック後はいつもどおりツール・ド・フランスを目標とすると語る。
そのコースは第1週目に海岸の強風区間、20kmに渡る海上の巨大な橋の強風区間、さらにはパリ~ルーベの石畳登場など、大荒れの展開となる危険性が高いものとなっている。
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クラシック最強チームであるDeceuninck-QuickStep(来年からQuick Step-Alpha Vinyl)としてはお得意のコース設定となっているが、それは逆にいえばたった1つのミスで自軍崩壊の危険性も高いということ。
今回のインタビューでは、「来年のツール・ド・フランスでも総合順位を狙おうとは今のところ考えていない」と述べる。ただもちろん展開次第では2019年のときのようなアラフィリップ・フィーバーが沸き起こる可能性もないとは言えない。
2019年ツール・ド・フランスのベスト動画。