CEO交代でRaphaはどうなる?サイモン・モットラムが退任し、新CEOにAllSaintsの前CEOウィリアム・キム
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今やすっかり有名ブランドになった英国のRapha(ラファ)。そんな同社を創業して17年もの間同社を率いてきたCEO(最高経営責任者)のサイモン・モットラム( Simon Mottram)が経営トップの座から退くことになった。
情報源:Rapha chief executive Simon Mottram to step down after 17 years
サイモン・モットラムのかわりにRaphaの新CEOに就くのが、ウィリアム・キム(William Kim)という人物。キムはロンドンに本拠地をもつファッション小売業AllSaints(オールセインツ)という会社でCEOを務めていた人物だ。
AllSaintsは銀座の三越でも取り扱いのあるブランドのようだ。知っている人もいる?
ロードバイクウェアと普通の服いう違いはあるが、服の小売業という点では共通しておりその経験・知識が役立つだろう。
近年のRaphaは甘い在庫管理と生産計画、そして在庫処分のためのセールの乱れ打ちなどによって財務状況が悪化していた。
しかし、小売の帝王ウォルマートの創業者の孫たちによって買収されてからは、コスト削減やブランドの再構築を進めている。それに加えて、コロナ禍における自転車利用の増大とそれに伴う自転車ウェアへの関心の増加という「幸運」な要因もあって、売上が増えるとともに営業損失もかなり縮小させることに成功している。
つまり、創業と発展、そして経営難という危機からの回復までが55歳となったサイモン・モットラムの仕事だったと言える。その苦境のトンネルの出口が見えたところで、今回新しいCEOへ交代ということだろう。
なお、サイモン・モットラムはCEOからは退任するが今後も出資者としてRaphaに近いところから関与し続けるようだ。