ゲラント・トーマス「ポガチャルにも勝てる!」
Share your love
今年もまるで呪われているかのような落車癖(?)による負傷などで満足にグランツールを走れなかったINEOS Grenadiersのベテランエースの1人、ゲラント・トーマス。通称G(黒くてツヤツヤしてるやつじゃないよ)。
今年も不本意なシーズンとなってしまったわけだが、35歳のベテランは「きっとポガチャルやログリッチにも勝てる」と来年に向けたモチベーションを語る。
情報源:Geraint Thomas on Roglič and Pogačar: ‘They can definitely be beaten’
海外で人気の美麗な自転車マガジン「Rouleur」のイベントRouleur Liveで語ったところによると、まだINEOS Grenadiersから正式発表はされていないが、すでにチームとの来年度の契約は完了しているもよう。
そしてポガチャルとログリッチらの新世代の台頭については、次のように述べている。
“This sport is always evolving and changing from equipment, to the way you’re trained, to diets. I think that all filters down from the pros to U23s and juniors. I think now we see the guys coming in from junior and U23 level are like professionals already, and they can step right in [to the WorldTour] as Pogačar has.
訳「ロードレースは絶えず進化と変化をし続ける。装備からトレーニング方法そして食事法に至るまでね。そういった全てのプロの情報がU23やジュニア世代に浸透していっているのだと思う。
今そういった世代を見てるとすでにプロのようなレベルの選手がいるわけで、そういう選手がワールドツアーでも走れる能力がある。ポガチャルみたいにね」
このように近年は進化するプロの知見・装備をいちはやく取り入れて、プロのようにトレーニングする若手が増えていると、ゲラント・トーマスは考えているようだ。
そうすることでより効率的に合理的に選手として強くなれ、より早くワールドツアーチームとの契約を実現できるというわけだ。
逆に進化するトレーニング方法を取り入れいれれば、他の選手もまだ能力を向上させる可能性があると。それがモチベーションにつながる。ゲラント・トーマスはそう考える。だからこそポガチャルやログリッチの強さも絶対的なものではないと。勝てる可能性はあると考えている。
特に本場ヨーロッパにいれば、ワールドツアーのプロが近くに住んでいたり、彼らの情報を得やすい環境にあるだろう。トッププロがOBとしてジュニアチームを訪問してくれたりなどのつながりもあるかもしれない。そこで最新のトレーニング理論・方法を教えてもらえるかもしれない。
ロードレースの本場は合戦場としても情報の流通という点でも本場である。いくらネットが発達したとはいえ、日本はそういった環境面でもまだまだ不利だと言えるか。
近年ではすっかりグランツールエースとして走るゲラント・トーマスだが、もともとはトラック競技出身でもあり、そしてクラシックレースも主戦場だった選手。
怪我のリスクも考えて最近は石畳クラシックなどを走ることは少なくなったが、あと数年で引退が見えてる年齢ということで、本人も現役最後のシメとしてクラシックにも出場する可能性は否定していない。