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シチリア島

ニバリ「近年のレースのレベルの高さは信じられない」

ヴィンツェンツォ・ニバリ「この2年間でロードレースのレベルが信じられないほど上がった」

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現役最後のシーズンとなるかもしれないヴィンツェンツォ・ニバリ。現役最後を飾る場として慣れ親しんだアスタナへの復帰を選んだ。

そんなニバリは来年度のレーススケジュールや特定の目標をまだ決めていない。しかしチームとしてはニバリの意思を尊重しグランツールなどでも自由に走らせるようだ。

情報源:Vincenzo Nibali: The competition has gone to a really incredible level

情報源記事によるとアスタナの監督がすでにそういったことを話したらしい。

またニバリの来年のレーススケジュールや特定の目標というものはまだ決まっていない。

しかしニバリは次のように述べる。

“Of course, inside of me, I have objectives, races where I want to be a protagonist in some way. The competition has gone up to a really incredible level in the last two seasons, so it’s a lot more difficult, but I’m not lacking in determination. I’ve set off on the right foot and now we’ll see what the right objectives to pick are in the Classics and the Grand Tours.”

訳「もちろん自分の頭の中では、目標なり活躍したいレースといったものはあるよ。この2年間でロードレースはとんでもないハイレベルな次元に突入してしまってるから優勝したりは昔よりはるかに難しくなっている。でもやる気を失ったりはしてないよ。いい感じに来年に向けたスタートを切ってるし、今はクラシックやグランツールでどういったことを目的にすべきか検討してるところや」

信じられないぐらいにレースのレベルがあがったと述べる「in the last two seasons」とは、もちろんスロベニアの二大英雄、タデイ・ポガチャルとプリモシュ・ログリッチの時代の到来を意味している。

個の能力でもチーム力でもグランツール最強チームだったイネオス(チームSky)の山岳トレイにを粉砕する力を持ち、今までのイネオスの作戦が通用しない時代になった。

もちろんイネオスも相対的に弱体化した現実に黙っているわけではなく、急速に若返りやスタッフの入れ替えなどチーム改革を進めている。

もしそれが結実すれば、それはそれでまた一段とグランツールの競争レベルがあがることになるだろう。

またニバリ自身も年齢的に考えて全盛期ほどの強さを発揮するのは困難だろう。2014年にニバリはツール・ド・フランスを初制覇しているが、そのときはパル~ルーベの石畳が登場。そのステージで石畳を爆走し、他のライバルたちとの差を大きく拡大。そのままそのリードを守りきって総合優勝した。

そして来年度のツール・ド・フランスでも同じくパリ~ルーベの石畳が登場する。2014年の再現なるかと期待がふくらむが、仮にその再現が成功しても、加齢とレースそのものが昔よりもハイレベルとなっているという彼の認識を踏まえると、石畳でリードを奪ってもその後の山岳で逆転される可能性のほうが高いのではないか。アスタナの布陣も強力ではあるが。

そこで本人としては、ジロはともかく、ツール・ド・フランスに出場するとすれば、「マイヨ・ジョーヌを着用すること」だけを目標にするかもしれない。

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