ヨハン・ムセウ「アンドレイ・チミルも戦うために現地に戻った」
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今もなお語られることの多い1994年のパリ~ルーベ。そのとき伝説的な独走勝利をあげたのがモルドバ共和国のアンドレイ・チミル(チュミル、Andreï Tchmil)。レジェンドのヨハン・ムセウ(Johan Museeuw)のライバルと称された選手だ。
1994年のパリ~ルーベの動画。
そんな彼は、もともとソ連生まれ。しかし現在ではロシア、モルドバ、ウクライナの国籍も持っているようだ。そしてプロ生活の間にはベルギーの市民権も得ている。
そのチミルはモルドバで自転車ビジネスを展開している。モルドバはウクライナの南、ルーマニアとウクライナの間にある国だ。
彼は妻と幼子をルーマニアへ避難させた後で、自身はモルドバの首都に戻ったようだ。自分のビジネスと国を守るためだ。
情報源:Popovych ready to return to Ukraine to fight Russian invasion
ヨハン・ムセウがフランドル地方のメディアに語ったところによると、チミルはかつてのライバルだったヨハン・ムセウに電話をしてきたようだ。
チミル「現役時代は君とよく闘ったものだ。でも今俺はまさに戦地にいる。戦場から100キロのところに住んでいるんだ。ムセウよ、俺は戦うつもりだ。守りたいものがある」
チミル「もう一度君の声をききたかった。近日中にはモルドバに戻っているだろう。親愛なる君と話せてよかった」
ウクライナの重要な軍事基地がモルドバのトランスニストリアというところにあるらしい。そしてロシアはそこにも攻撃を加える可能性がある。そしてそのトランスニストリアから75kmのところにチミルは住んでいる。
現在チミルの自転車ビジネスは、注文がなく厳しい状況だが、それでも従業員の雇用は維持し続けるもよう。誰も見捨てたくないと話す。