34歳 vs 36歳!2022ミラノ~トリノの結果とハイライト
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さきほど終わったミラノ~トリノは、その終盤の途中に日本の東北地方で強めの地震が発生。そのときブタはJスポで見ていたのだが、実況のサッシャからもレース中に地震速報が伝えられた。ちょっとめずらしい感じ。
ミラノ~トリノというレースについて
ミラノ~トリノは、今週末にモニュメントのミラノ~サンレモがあるためその前哨戦とも考えられる。しかし、実は昔からそうだったわけではなく、以前は秋のモニュメントのイル・ロンバルディアの3日前に開催されていたレース。
だが2020年からミラノ~サンレモの前哨戦に位置づけるようなスケジュールに変更となった。なぜそうなったのか理由はわからない。単に「ミラノが同じだから一緒でええやろ」の精神かもしれない。
初開催は1876年。めちゃめちゃ古い。現在のプロのレースとしては、最も古いワンデイレースだ。
上述のように以前は秋に行われおり、このミラノ~トリノ、ジロ・デル・ピエモンテ、そしてイル・ロンバディアという3つで、「トリッティコ・ディ・アウトゥンノ(秋の3連戦という意味)」と呼ばれていたらしい。
なお昨年の優勝者はプリモシュ・ログリッチ(Primož Roglič)。最後はアダム・イエーツ(Adam Yates)を落として勝利。そのときのハイライト動画をどうぞ。
昨年からガラっと変化した今年のコース
昨年はプリモシュ・ログリッチが勝ったことからわかるだろうが、昨年は登り系のコースだった。昨年のコースプロフィールはこうなっていた。
ところが今年はそのコースがガラっと変わり、スプリンター向けのコースへと激変。今年のコースプロフィールはこうなった。
コースプロフィール👉
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 16, 2022
スペルガの丘(距離4.9km/平均勾配9.1%/最大勾配14%)
Cycle*2022 ミラノ~トリノ🇮🇹
【ミラノ 〜 トリノ】199.0km
解説:狩野智也さん(リモート)、辻啓さん
実況:サッシャさん
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信〜https://t.co/N45s7PmLSv#MilanoTorino #jspocycle pic.twitter.com/7os1Yg6THJ
ラウンドアバウトが曲者?混沌のチームトレイン対決
レースは予定どおりにゴール前スプリントに向けて各チームがトレインを組んでポジション争いを繰り広げるいつもの展開へ。
残り10kmあたりでEF Education-EasyPostのベン・ヒーリー(Ben Healy)が果敢に飛び出し、プロトンから最大15秒ほどの差をつけたものの、残り5kmをきったあたりで吸収。
その後各チームのポジション争いがさらに激化し、まさに混沌としていくのだが、連続するラウンドアバウトがちょっと曲者だった。
その分岐で左右どちらかに分かれなければならないが、プロトンがそれによって長く一列に伸びてしまう。もちろん後方に下がってしまうと不利だ。さらに危険度もあがる。
とにかく事故はないように祈りながら見ていたが、どうやら見ている範囲では落車などはなかった。
そしてプロトンはエーススプリンターらを抱えこんだままゴール前へなだれ込む。マーク・カヴェンディッシュ、ピーター・サガン、ナセル・ブアニ、アレクサンダー・クリストフ、ベン・スウィフトなどの有力勢がスプリント態勢へ。
では、ゴール前スプリントの結末をこちらの動画でどうぞ。
🟥 Milano-Torino presented by @eolo_it 2022 🟥
— Milano-Torino (@MiTo1876) March 16, 2022
👐 Con un lead out così, la vittoria è più semplice! 👐
👐 With such a lead out, victory is at hand! 👐#MilanoTorino pic.twitter.com/Pcy7PPp8Vz
36歳キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
先日のティレーノ~アドリアティコ(Tirreno Adriatico)では、その最終日のスプリントが思ったようにできなく不満げだったが、今回はきっちりと勝利。
最後はカヴェンディッシュ、ブアニ、 クリストフの競り合いというなかなかの胸熱の展開だった。
特にカヴェンディッシュとクリストフの組み合わせとかどこか懐かしい感じすらある。
チームのもうひとりのヤングスプリンター、25歳のファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)もシーズンインからずっと好調で勝利を積み重ねているが、36歳もこれで今季3勝目となった。なおヤコブセンは6勝。
それだけ勝ちまくってるのだから、今シーズンのこれまでのチームランキングは1位だろうと思ったら違った。なんとクイックステップは現時点で4位。
1位はタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)擁するUAE。2位は意外にもアルケア・サムシックだ。そして3位にイネオス。で4位にクイックステップ。
2022ミラノ~トリノのトップ10
順位 | 選手 | チーム |
---|---|---|
1 | マーク・カヴェンディッシュ | Quick-Step Alpha Vinyl Team |
2 | ナセル・ブアニ(Nacer Bouhanni) | Team Arkéa Samsic |
3 | アレクサンダー・クリストフ(Alexander Kristoff) | Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux |
4 | マックス・カンター(Max Kanter) | Movistar Team |
5 | ピーター・サガン(Peter Sagan) | TotalEnergies |
6 | アンドレア・ヴァンドラーメ(Andrea Vendrame) | AG2R Citroën Team |
7 | ミケル・モルコフ(Michael Mørkøv) | Quick-Step Alpha Vinyl Team |
8 | ベン・スウィフト(Ben Swift) | INEOS Grenadiers |
9 | シモーネ・コンソンニ(Simone Consonni) | Cofidis |
10 | ビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail) | Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux |