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海外メディアの報道どおりに、今夜のミラノ~サンレモでサプライズが起きた。昨冬のシクロクロスシーズンからついにマチュー・ファン・デル・プールがついにロードレース復帰した。モニュメントという大舞台で千両役者が戻ってきた。
スプリンター向けと言われるミラノ~サンレモだが、今年は最強タデイ・ポガチャル、そしてワウト・ファン・アールト&プリモシュ・ログリッチというツールの主役たちも参戦。
超高速の登りバトルが繰り広げられると予想されるが、はたしてスプリンターたちは生き残れたのか?
目次
今年の逃げは、エオーロ・コメタ(Eolo-Kometa)から2人、バルディアーニ(Bardiani-CSF-Faizanè)から1人、アスタナ(Astana Qazaqstan)から2人、そしてロット・スーダル(Lotto Soudal)から1人という合計6名。
この6名がスタートから延々と逃げ続けていたが、チプレッサが近くなるにつれ後方のプロトンも差をつめてくる。
そしてその逃げの6名もそれまでの協調態勢が嘘だったように、ふるい落としを始める。
途中でその6名からロット・スーダルのフィリッポ・コンカ(Filippo Conca)も遅れてしまったのだが、チプレッサを前に復帰。しかし・・・
無理をしてしまったのか脚が攣ってしまい、バイクから降りざるを得ない状態に。地面に座り簡易的な措置を受けるが苦悶の表情を浮かべる。
しかし、後方から迫るプロトンに捕まる前になんとバイクに復帰!ナイスガッツ!!
この姿で彼のファンが増えたのではないだろうか。
そしてなんとINEOS Grenadiersのエースのトム・ピドコック(Tom Pidcock)がチプレッサの前の段階で脱落。
やはり体調不良からの復帰直後で超長距離はきつかったか。
プロトンがチプレッサを直前にして高速化していたところ、その集団先頭にはUAE、ユンボ、そしてトタルといったチームが数を揃えて位置争い。
しかしそのトタルの中にピーター・サガンがいない・・・一体どこにいるのかと思えば、なんと集団の最後尾。
ペーター・サガン(TEN)がメカトラ
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 19, 2022
なんて悪いタイミング😵💫 300kmは長い
Cycle*2022 ミラノ〜サンレモ🇮🇹
【Milano 〜 Sanremo】293.0km
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信〜#MilanoSanremo #jspocycle pic.twitter.com/iALxKj8Aty
高速でチプレッサの登りにつっこむプロトン。しかしバイク交換のサガンは最後尾。なんという間の悪さ。勝利の女神はサガンに微笑まないのか・・・
そしてチプレッサ。ここでUAEトレインが炸裂。ヤン・ポランツ(Jan Polanc)がまず先頭を鬼引き。登りの速度をガンガンあげる。
ポランツの次はダヴィデ・フォルモロ(Davide Formolo )!
登りでのUAEトレイン VS ユンボ・ヴィズマトレイン。しかもタデイ・ポガチャルとファン・アールト&ログリッチという、まるでツール・ド・フランスのような光景で興奮してしまう。
ファビオ・ヤコブセン(QST)がついていけない
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 19, 2022
ダヴィデ・フォルモロ(UAD)がさらにペースアップ
厳しい展開が続きます💥
Cycle*2022 ミラノ〜サンレモ🇮🇹
【Milano 〜 Sanremo】293.0km
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このスピードアップにファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)やその他のスプリンターたちが脱落。
クイックステップが全然前にいないと思ったら、やっぱりヤコブセンが遅れていたか#ロードバイク #ロードレース #スポーツ #イタリア #ミラノ #ミラン #gcnjapan #jspocycle
— ワイアードの豚@ロードバイク (@BikeNewsMag) March 19, 2022
結局期待されたポガチャルのロングアタックはポッジオを前になされなかったが、ポッジオに入ってすぐディエゴ・ウリシ(Diego Ulisi)がポガチャルを連れて先頭へ。
ポガチャルキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
ポッジオはスプリンターもアウターで加速できる登りなので、さすがのポガチャルも一発でワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)やマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)など化け物どもを仕留めることはできない。
そこでポガチャルは周囲を観察しながらも連続アタック!だがそれでも引き離せない!
さらにはDSMの刺客(?)、セーアン・クラーウ・アナスン(Søren Kragh Andersen)がポガチャルらの隙を見てアタック!
セーアン・クラーウアナスン(DSM)のアタック、強い
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 19, 2022
ポガチャル、ファンアールト、ファンデルプールがついていく
Cycle*2022 ミラノ〜サンレモ🇮🇹
【Milano 〜 Sanremo】293.0km
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いいタイミングだ!と思ったものの、結局それも決まらず、ポガチャルらの集団はポッジオを登り切る。そして下りへ入ると、ポガチャルと同じスロベニアのマテイ・モホリッチ(Matej Mohoric、バーレーン・ヴィクトリアス)が得意の下りアタック!伝家の宝刀を抜く!
マテイ・モホリッチ(TBV)の下りが速い!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 19, 2022
溝落とし😱ご安全に🙏
Cycle*2022 ミラノ〜サンレモ🇮🇹
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後方は微妙な牽制もあるのか、追いきれない!
下った後の平地区間も、やはり後方は最後のスプリントに向けて心理戦が始まっており協調できずじまい。モホリッチをギリギリとらえきれるかどうかの秒差でラスト1km!
ゴールまでもうすぐだが、すぐ背後でスプリントを始めた集団が迫る!
この結末を残り1.5kmからの動画でどうぞ。
1.5km final da #MilanoSanremo2022 pic.twitter.com/LhmBTiUOD4
— País do Ciclismo (@DoCiclismo) March 19, 2022
スロベニアキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
見事に、見事に逃げきり!
昨年はポッジオの下りを終えたところでトレックのヤスパー・ストゥイフェン(Jasper Stuyven)がアタックして逃げきり勝利を挙げたわけだが、今年はモホリッチが下りで同様のことをやってのけた。
昨年は国でいうとスロベニア、チームでいうとバーレーン・ヴィクトリアスが目立った年だったが、今年も同じようになるのか?
バーレーンは、ソンニ・コルブレッリ(Sonny Colbrelli)がいなくても強者が揃っているのを見せつける勝利。今年も数々のレースをかき回して勝利をかっさらう可能性大。
スロベニア人の勝利に同郷のタデイ・ポガチャルやルカ・メズゲッツ(Luka Mezgec)も嬉しそうにモホリッチを称えていた。
モホリッチを讃える強敵たち
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 19, 2022
素晴らしいレースをありがとうございました😭
Cycle*2022 ミラノ〜サンレモ🇮🇹
【Milano 〜 Sanremo】293.0km
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それにしても個人的には、マチュー・ファン・デル・プールが復帰初戦にもかかわらず、約300kmのレースで最後まで残り3位に入るのが彼の化け物っぷりを象徴してるようで、意味がわからない。
ワウト・ファン・アールトはあまり見せ場がなかった印象。ポガチャル&UAEにこだわりすぎて、受け身になりすぎたか?ポッジオで嘘でもいいから何度か動いてみたら結末は変わったかもしれない。ひょっとしたらパリ~ニースの疲れが残っていたのだろうか?
あとはクイックステップはヤコブセンにこだわりすぎたか、最後は先頭に1人しか残っていなかった気がする。まぁ仕方ないか。
1 | マテイ・モホリッチ(Matej Mohoric ) | Bahrain – Victorious |
2 | アントニー・テュルジス(Anthony Turgis) | TotalEnergies |
3 | マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel) | Alpecin-Fenix |
4 | マイケル・マシューズ(Michael Matthews) | Team BikeExchange – Jayco |
5 | タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar) | UAE Team Emirates |
6 | マッズ・ピーダースン(Mads Pedersen) | Trek – Segafredo |
7 | セーアン・クラーウ・アナスン(Søren Kragh Andersen) | Team DSM |
8 | ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert) | Jumbo-Visma |
9 | ヤン・トラトニク(Jan Tratnik) | Bahrain – Victorious |
10 | アルノー・デマール(Arnaud Démare) | Groupama – FDJ |