今年の女子ロンド・ファン・フランデレンは大成功。視聴者数が2019年より激増
Share your love
今年の女子版ロンド・ファン・フランデレンは大成功に終わったようだ。主催者側フランダース・クラシックスのCEOであるトーマス・ファン・デン・シュピーゲル(Tomas Van Den Spiegel)が、自身のSNSでフラマン地方の視聴者数のデータを公開している。それが下のデータだ。
Viewership in Flanders for @RondeVlaanderen Women
— Tomas Van Den Spiegel (@tomasvds) April 4, 2022
2019:
(women’s finish before men’s)
157.000
2022:
(men’s finish before women’s)
764.000#flandersclassicswomen#change pic.twitter.com/E11a1Kiprx
これによるとフラマン地方の視聴者数は、
・2019年は、男子の前にスタートした女子レースのゴールシーンで15万7000人
・2022年は、女子の前にスタートした男子のゴールシーンで76万4000人
となっている。男子と女子のレースの前後が入れ替わってはいるため正確な比較にはならないが、それでも大きく増えているであろうことは予想できる。
ロンドの主催者側もコンサルタント会社KPMGと契約し、その協力でメディア戦略を推し進めているのだが、その成果がしっかりと現れているということかもしれない。
ここ最近ロンドは、女子レースの前に男子レースをスタートさせ、男子レースのゴール後に女子レースをゴールさせる方式にしているのだが、ひょっとしたらこうした変化もKPMGが提案したことかもしれない。
女子レースの後に男子レースよりも、その前に男子レースというほうが視聴者数(視聴率?)を稼ぎやすいというデータが放送業界にあるのかもしれない。
女子レースの視聴者が増えれば、女子レースの経済的なスケールも大きくなり、それは選手の給料の増加といったことにもつながる。男子と女子との賞金の額の差などをできるだけ実質的に同じにしようという動きが広がる中で、こうしたメディア戦略の成功はその一助となるだろうし、それはロードレース人気の拡大にもつながるだろう。