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昨夜のパリ~ルーベで優勝候補筆頭だったマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)。しかし、終盤の局面で追走集団からアタックしたワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)についていけず、今年は9位で終わった。
そんな2022パリ~ルーベの感想と結果は「マチューに異変?史上最速の地獄? 2022パリ~ルーベの感想・ハイライト動画と結果」で書いた。
そんなマチューのレース後のコメントを紹介。
レースはスタートしてすぐに横風分断もあって集団が大きく分裂。マチューもワウトも後方の集団に取り残された。しかし、マチューがいうには必死に追走する必要があったが決してパニックにはなっていなかったようだ。たしかに中盤までマチューもワウトも落ち着いて静かに走っていた。
むしろ見ていた側からすると、「あれ?あんま調子よくないのか?」と疑問に思ってしまっていたほど。
そして終盤に向けてワウトが石畳などを利用しペースアップを幾度と図り、マチューもそれについていけていた。
だが残り22kmあたりでワウトとキュングが追走集団から抜け出したとき、マチューは反応できなかった。それ以前の段階でマチューはチームカーを呼ぶような素振りもしていたのでメカトラかとも思われたが、どうやら単純にもう限界だったようだ。レース後にマチューは次のように語る。
“My back hurts now but after such a race everybody will have a sore back I imagine. I’m realistic. My spring season wasn’t very long so that isn’t the reason for not having great legs today,”
訳「背中は今も痛いけど、こんなレースの後やしね、みんなも背中痛いと思う。現実的に考えれば、自分の春のクラシックシーズンはさほど長くなかったわけやし、今日脚がなかったことの原因は、疲労とか痛みの蓄積とかではないね」
みんなが知ってる通り、今年のマチューは昨年から続く背中・腰の痛みによって春のクラシックシーズンの大部分を欠場し療養にあてていた。しかし2週間前のロンド・ファン・フランデレンで優勝。完全復活を印象付けた。
肉体的にもベストな状態になっていると思われた。上のマチューのコメントからしても肉体に変調はなかったのだろう。ただそれでもマチューの脚は限界だった。
昨年まではどんどん自分からしかけてレースを思うがままに支配するような展開が多かったが、今日のルーベは中盤から終盤にかけてもライバルたちのアタックには反応するが、自分からレースを動かすという場面はほとんど見られなかった。ずいぶん大人しい印象だった。
ひょっとしたらもう後半になった時点で体力がいつもより減っていたのかもしれない。だからこそ終始防御的な走りをしていたのかも。
ただチームとしてもしっかり走ってくれたらし、また短いクラシック期間となったが、ロンド・ファン・フランデレンで優勝できたこともあって、今年のクラシックシーズンについては満足していると話す。