カヴェンディッシュ「ゴール前スプリントはチェスのようなもの」。2022ジロ・デ・イタリア第3ステージ後のコメント
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昨夜の2022ジロ・デ・イタリア第3ステージで、マーク・カヴェンディッシュ擁するクイックステップは完璧だと思われるゴール前トレインを見せつけて見事にカヴェンディッシュが優勝。
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そんなカヴェンディッシュだが、「最速、最強が勝つとは限らない」とレース後にコメントする。
情報源:Cavendish | “I haven’t had a full team this year yet like Fabio”
今年はこれまでチームの若きエーススプリンターのファビオ・ヤコブセンには最強トレインが用意されていたが、カヴェンディッシュには若い新人選手たちを含むトレインが用意されるなど、決して最強トレインとともにレースができていたわけではなかった。
しかしこのジロでは強力なトレインがカヴェンディッシュのために用意された。カヴェンディッシュ曰く「だからあとは自分次第。負けても言い訳はできない」。
そしてロードレースでの集団ゴール前スプリントについて次のように表現する。
“I think Caleb is the one with the fastest leg speed, I think Fabio is the strongest but that doesn’t necessarily mean you win bike races, you know. Sprinting is like chess on wheels. You’ve got to know how to beat the strongest in the world.”
訳「カレブ・ユアン(Caleb Ewan)が最速の1人だし、ファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)が最強スプリンターだろう。でも必ずしも最速・最強が勝つわけじゃない。スプリントってのはホイール上のチェスのようなもの。どうすれば世界最強に勝てるのかを知ることが大事なんや」
つまりゴール前スプリントは単なる脚の勝負ではなく、頭脳戦だということ。頭を使い、瞬時に状況を見極め、適切にそれに対応しなければ勝てない。
36歳がまだゴール前スプリントの最前線で戦い続けていられている事実がそれを証明している。