スペシャライズドのRovalからチューブレス対応の新型ホイールAlpinist CLX II 、Rapide CLX II が登場
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昨夜にツイッターでつぶやいたが、これまで海外メディアで報道されてきたようにスペシャライズドからチューブレスタイヤ対応の新型Roval Alpinist CLX II、Rapide CLX II、Alpinist CL II が発表された。
Rovalの新Alpenist CLXⅡとRapide CLX Ⅱ。チューブレス仕様#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ジロ・デ・イタリア #jsports #gcn #Giro105 #GiroDItalia #giro https://t.co/eV7D0BWYDA
— ワイアードの豚@ロードバイク (@BikeNewsMag) May 10, 2022
現時点では日本公式サイトにはまだ情報があがっていないので、下では英国公式サイトのほうのリンクを貼っておく。
フックありのリムを採用
最近のチューブレスタイヤ用ホイールはフックレスが流行りだが、今回のスペシャライズド/Rovalの新ホイールたちは全てフックありのリムだ。
スペシャライズド/RovalはこれまでMTBではフックレスリムを作っているものの、現時点でロードバイクやグラベルバイク用ホイールではフックレスは採用してない。今回の新ホイールもその方針を踏襲している。
これはフックありのメリットとして同社曰く、高い空気圧にも対応できるという理由があるからだ。
最軽量ホイールのRoval Alpinist CLXについて
Alpinist CLX IIは、スペシャライズド/Rovalの最軽量ホイールで、山岳決戦用武器だ。上述のようにフックありのチューブレス用ホイール。
エアロ性能を重視するRapide CLX IIよりも軽量さの追求が重視されている。
今回の新型には刷新されたLFDハブが搭載されている。旧型よりもハブが50g軽くなっていて、新しいデザインのロープロファイルハブとなっている。
基本スペックは次のようになる。
- リム:700c, ディスクブレーキ, チューブレス
- リム幅:深さ33mm、外幅27mm、内幅21mm
- ハブ:Roval LFD (LFD13/LF14R) Center Lock、DT Swiss 180 Ratchet EXP 36t internals (10 degs)、100x12mm & 142x12mm、Shim. RD. 11SP HG freehub
- ベアリング:DT Swiss SINC Ceramic Bearings
- スポーク:DT Swiss Aerolite T-head
(前輪:Radial/One-cross (2:1) 21 count、DS: 276mm、NDS: 290mm)
(後輪:Rear: One-cross/Two-cross (2:1)、DS: 288mm、NDS: 286mm) - ニップル:DT Swiss Hex Prolock Al 2.0x14mm
- 対応タイヤサイズ:24mm~38mm
(最大空気圧は タイヤ幅が24mm~35mmの場合チューブレスで110psi、チューブありで130psi。 タイヤ幅が36mm~38mmの場合はチューブレスが60psi、チューブありが60psi) - 重量:前後セットで1265g(前570g、後694g )。ただしチューブレスリムテープと同バルブを合計した15g分を含む。
- 付属品: Rovalリムテープ、スペアスポークとスペアニップルのキット。
- 限界重量は125kg
- 価格:£1,050.00~£1,450.00(約16万8900円~約23万3300円)
エアロ性能重視のRoval Rapide CLX II
上述Alpinist CLX IIと異なり、Rapide CLX IIはエアロ性能を重視し、スピードと安定性を追求したホイールとなっている。こちらもフックありのチューブレス用ホイール。
リム形状については前と後ろでは異なる形状を採用。これによりエアロ性能も安定性も既存ホイールより向上しているとのこと。
基本スペックは次のとおり。
- リム: 700c, ディスクブレーキ、チューブレス
- リム形状:前輪は51mmディープで、外幅35mm、内幅21mm。後輪は60mmディープで、外幅30.7mm、内幅 21mm
- ハブ:Roval AFD (AFD01/AFD02R) Center Lock、DT Swiss 180 Ratchet EXP 36t internals (10 degs)、100x12mm & 142x12mm、Shim. RD. 11SP HG freehub
- ベアリング:DT Swiss SINC Ceramic Bearings
- スポーク:DT Swiss Aerolite T-head
(前:Radial/One-cross (2:1) 18 count、DS: 257mm、NDS: 252mm)
( 後:One-cross/Two-cross (2:1) 24 count、DS: 243mm、NDS: 249mm) - ニップル: DT Swiss Hex Prolock Al 2.0x14mm
- 対応タイヤサイズ:24mm~38mm
(最大空気圧は タイヤ幅が24mm~35mmの場合、チューブレスで110psi、チューブありで130psi。 タイヤ幅が36mm~38mmの場合は、チューブレスが60psi、チューブありで60psi) - 重量:前後セットで1520g(前710g、後810g )。ただしチューブレスリムテープと同バルブを合計した15g分を含む。
- 付属品: Rovalリムテープ、スペアスポークとスペアニップルのキット。
- 限界重量は125kg
- 価格:£1,050.00~£1,450.00(約16万8900円~約23万3300円)
なぜ最初はクリンチャー専用だったのか
新型ホイールのAlpinist CLX IIとRapide CLX IIの初代はクリンチャー専用だけだったが、なぜ最初はクリンチャーだけだったのか。その理由は、
- クリンチャー専用のほうが作るのが楽
- 広く売れそう
ということではないかと勝手に妄想する。
作るのが楽というのは、
- チューブレスタイヤだとリムをフックありにするのかフックレスにするのかを決めなくてはならない
- チューブレスタイヤ自体がまだクリンチャーと比べると相対的に発展途上で、ホイール設計している間に次から次へとタイヤが進化してしまい、ホイールのデザインにも影響を与えるかもしれない
などなど考慮すべきことが増えてしまうので開発が難しくなる。Goサインが出しにくい?
そしてチューブレスタイヤ使用者よりもクリンチャータイヤ使用者のほうが多いそうなので(重複している層もあるだろうが)、クリンチャーで出しとけばそれなりの売上が見込めそうだ。
というわけで、とりあえずクリンチャー専用で出しとけばええやろの精神だったのではないだろうか。いやしらんけど。