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今年のジロは2020年の再現?ジャイ・ヒンドレーに雪辱のチャンスはあるのか?

今年のジロと2020年ジロとの共通性。2年前の雪辱をジャイ・ヒンドレーは晴らせるか?

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2022ジロ・デ・イタリア第17ステージを終えて総合2位につける、Bora-hansgroheのエース、ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)。昨日のステージを終えて、マリアローザのカラパスとはなんとたったの3秒差だ。

そんなヒンドレーは1秒1秒秒が大事だと話す。

情報源:‘Every second counts’ as Jai Hindley fights for Giro d’Italia pink jersey

第17ステージのゴール後にヒンドレーは次のように話す。

“Everyone says that the Giro is going to be decided by minutes, this, that, and the other, but it’s not like that anymore. Every second counts,”

訳「誰もがジロは分単位の差で優勝が決まるだろうと言うわけよ、あちこちでそう話してる。でも実際はそんなことなくて、1秒1秒が重要になってるんや」

“I’m definitely running out of stages to make time up, but I think the second to last stage will really decide a lot,”

訳「カラパスとの差を埋められるような山岳ステージはもうほとんどなくなりかけてるけど、それでも第20ステージの山が実質的な最終決戦の舞台となるやろね」

もし仮にその第20ステージでもヒンドレーがカラパスについていければ、3秒差前後のタイム差のままで最終日の個人TTに挑むことになる。

ヒンドレーがTT強いというイメージはなく、カラパスはそれなりにイケるイメージがある。

2020年ジロ・デ・イタリアの再現??

そこで思い出すのが2020年のジロ・デ・イタリアだ。ジャイ・ヒンドレーが一躍スターダムにのしあがる契機となった大会だった。

そのジロでは第18ステージでまさかのステージ優勝。当時はチームサンウェブだったが、第18ステージを終わって、チームメイトでエースだったウィルコ・ケルデルマン(Wilco Kelderman)と並んで、総合2位にジャンプアップ。

さらに第20ステージでは、総合優勝を目指すテイオ・ゲイガン・ハート(Tao Geoghegan Hart)と激突。ロハン・デニスがゲイガン・ハートをひきつれ爆走するのにしっかりとついていき、最後までチェックすることに成功して同時にゴール。この時点ではヒンドレーがゲイガン・ハートが同タイムで総合トップにマリアローザを獲得。

そして最終日は個人TT。ヒンドレーは死力をつくしたが、ゲイガン・ハートに40秒近くの差をつけられ敗北。惜しくも総合2位で同年のジロを終えた。

今年の大会もそれに似たシチュエーション。現時点ではほぼ大きなタイム差なし、最終日は個人TT、そして相手はイネオスと来たもんだ。

(2020年ジロの関連過去記事:ケルデルマンはジロでのチームの作戦に不満。2020ジロ第18ステージ

そしてその2020年大会でサンウェブでエースだったケルデルマンとまた同じチーム。不思議なものだ。

最終日の個人TTを考えるとどこかでカラパスを置き去りにする必要がある。できれば30秒以上の差はつけたいところ。はたしてヒンドレーに2020年のリベンジを果たすチャンスは来るのか?

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