今年のジロは2020年の再現?ジャイ・ヒンドレーに雪辱のチャンスはあるのか?
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2022ジロ・デ・イタリア第17ステージを終えて総合2位につける、Bora-hansgroheのエース、ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)。昨日のステージを終えて、マリアローザのカラパスとはなんとたったの3秒差だ。
そんなヒンドレーは1秒1秒秒が大事だと話す。
情報源:‘Every second counts’ as Jai Hindley fights for Giro d’Italia pink jersey
📝 REPORT: @JaiHindley still only 3 seconds away from pink jersey after Giro’s 17th stage.
— BORA – hansgrohe (@BORAhansgrohe) May 25, 2022
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第17ステージのゴール後にヒンドレーは次のように話す。
“Everyone says that the Giro is going to be decided by minutes, this, that, and the other, but it’s not like that anymore. Every second counts,”
訳「誰もがジロは分単位の差で優勝が決まるだろうと言うわけよ、あちこちでそう話してる。でも実際はそんなことなくて、1秒1秒が重要になってるんや」
“I’m definitely running out of stages to make time up, but I think the second to last stage will really decide a lot,”
訳「カラパスとの差を埋められるような山岳ステージはもうほとんどなくなりかけてるけど、それでも第20ステージの山が実質的な最終決戦の舞台となるやろね」
もし仮にその第20ステージでもヒンドレーがカラパスについていければ、3秒差前後のタイム差のままで最終日の個人TTに挑むことになる。
ヒンドレーがTT強いというイメージはなく、カラパスはそれなりにイケるイメージがある。
2020年ジロ・デ・イタリアの再現??
そこで思い出すのが2020年のジロ・デ・イタリアだ。ジャイ・ヒンドレーが一躍スターダムにのしあがる契機となった大会だった。
そのジロでは第18ステージでまさかのステージ優勝。当時はチームサンウェブだったが、第18ステージを終わって、チームメイトでエースだったウィルコ・ケルデルマン(Wilco Kelderman)と並んで、総合2位にジャンプアップ。
さらに第20ステージでは、総合優勝を目指すテイオ・ゲイガン・ハート(Tao Geoghegan Hart)と激突。ロハン・デニスがゲイガン・ハートをひきつれ爆走するのにしっかりとついていき、最後までチェックすることに成功して同時にゴール。この時点ではヒンドレーがゲイガン・ハートが同タイムで総合トップにマリアローザを獲得。
そして最終日は個人TT。ヒンドレーは死力をつくしたが、ゲイガン・ハートに40秒近くの差をつけられ敗北。惜しくも総合2位で同年のジロを終えた。
今年の大会もそれに似たシチュエーション。現時点ではほぼ大きなタイム差なし、最終日は個人TT、そして相手はイネオスと来たもんだ。
(2020年ジロの関連過去記事:ケルデルマンはジロでのチームの作戦に不満。2020ジロ第18ステージ)
そしてその2020年大会でサンウェブでエースだったケルデルマンとまた同じチーム。不思議なものだ。
最終日の個人TTを考えるとどこかでカラパスを置き去りにする必要がある。できれば30秒以上の差はつけたいところ。はたしてヒンドレーに2020年のリベンジを果たすチャンスは来るのか?
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