とんでもないことになった!2022ジロ第20ステージの感想・結果とハイライト動画
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2022ジロ・デ・イタリアも残すところあと2日。今日の第20ステージが最後の山岳ステージで文字通り天王山。そして明日の最終日第21ステージは個人タイムトライアル(ITT)。
総合上位陣は明日のITTを見据えたうえで、ライバルたちに対して何秒までなら遅れてもいいのか、逆に何秒稼がないといけないのかを計算しながらの山岳決戦となる。
結果、今夜はとんでもない結果になった。
目次
2022ジロ第20ステージのコース
1つ前の記事「今夜天王山!2022ジロ第20ステージのコースについて」で第20ステージの特徴は紹介しておいたので、また読んでおいてほしい。
今日の料理
STAGE 2⃣0⃣ 👨🍳
— Giro d’Italia (@giroditalia) May 28, 2022
📍 Marmolada
➡️ “Canederli” 🍞🧅🥚🥛🧈@ENIT_italia#Giro pic.twitter.com/2XM0W2Yvkz
STAGE 2⃣0⃣ 👨🍳
— Giro d’Italia (@giroditalia) May 28, 2022
📍 Belluno
➡️ “Casonzei” 🥟@ENIT_italia#Giro pic.twitter.com/E8hsoYrzzz
感想とハイライト
またマチュー。
またマチュー・ファン・デル・プールが逃げてる。#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ジロ・デ・イタリア #jsports #gcn #Giro105 #GiroDItalia #giro pic.twitter.com/gnGElPsj5q
— ワイアードの豚@ロードバイク (@BikeNewsMag) May 28, 2022
今日は15名ほどの逃げができた。その中にはこれまでも山岳ステージで逃げに乗っているマチュー・ファン・デル・プールも。平坦を爆走する姿よりも、山岳ステージで逃げる姿のほうをすっかり見慣れてしまった。
もしかしてツール・ド・フランスでも山岳ステージで逃げるつもりか?
人数的にもメイン集団とのタイム差的にも、この集団からステージ優勝者が出るはずだ。
ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)、余裕のスマイル#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ジロ・デ・イタリア #jsports #gcn #Giro105 #GiroDItalia #giro pic.twitter.com/bil9LB5Ft7
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マリアネラ!?#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ジロ・デ・イタリア #jsports #gcn #Giro105 #GiroDItalia #giro pic.twitter.com/qb1N1BeET9
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残り60kmを切ると、今大会の最高標高地点(チーまこッピ)のポルドイ峠が目前となるが、チームUAEのアレッサンドロ・コーヴィ(Alessandro Covi)が単独でアタック。イタリア人だけにジロの象徴の峠の先頭通過、そしてステージ優勝を狙いにきたか。
2022年チーマ・コッピ、ポルドイ峠
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ジロ・デ・イタリア開催中🇮🇹 (@jspocycle) May 28, 2022
アレッサンドロ・コーヴィ(UAD)
Cycle*2022 ジロ・デ・イタリア 第20ステージ
【ベッルーノ 〜 マルモラーダ】168km(山岳 ★★★★★)
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そして実際にコーヴィは順調に後続との差を広げ、結局ポルドイ峠のKOMを先頭通過。ステージ優勝に向けて爆進し続け、失速することなく最後の1級山岳へ。
ラスト53.7 kmで先頭グループから飛び出したアレッサンドロ・コーヴィ(UAD)がチーマコッピとフェダイア峠を制し区間優勝!
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【ベッルーノ 〜 マルモラーダ】168km
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そこでは追走のドメン・ノヴァク(Domen Novak)に迫られながらも、結局一度も追いつかれることなく逃げ切ることに成功。イタリア人選手としてジロ最後の山岳ステージを制した。
一方、その後方のマリアローザグループの戦いだが・・・
陥落!
マリアローザグループでは、イネオス vs バーレーン vs ボーラの総力戦。
だが残り2.6kmになるとどのチームもエースだけになってしまう。
ジャイ・ヒンドレーがアタック!これにカラパスがついていくが、ランダとヒュー・カーシーは彼らを見送る。ついていけないのか、あえてついていかないのか?
二人の一騎打ちが始まったかと思ったら、前半から逃げに乗っていたボーラのレナード・ケムナ(Lennard Kämna)が前から下がってきて、ヒンドレーのアシストに!
イネオスは、やはり昨日のリッチー・ポート(Richie Porte)のリタイアによって、アシストが1枚足りなかったか?単純に数だけ比較すれば2対1!
そして残り1.7kmでついに決定的な場面が訪れる。
満を持してヒンドレーがマリアローザ奪取へ羽ばたく!ここでカラパスがついていけない!カラパス、今大会初めて崩れた!ついに陥落!
とうとう総合争いの均衡が破れる、ジャイ・ヒンドレー(BOH)が最終日を前にマリア・ローザを奪い取る!
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ヒンドレーは力強くペダルを踏み続けてゴールへ。カラパスとの差を1秒でも稼ぎたい。
一方でカラパスは、後方に追いやったはずのミケル・ランダとヒュー・カーシーにも抜かされてしまう。本当にそんなに苦しんでいる姿を見るのは今大会初だ。まさか最後の最後でこんなことになろうとは・・・
This is cycling. #Giro pic.twitter.com/eVgNwZAHmz
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ヒンドレーに対してカラパスは1分28秒遅れ。これまで一部の予想では、最終日の個人TT前にカラパスが、ヒンドレーに対して1分以内の遅れならば、カラパスが個人TTで逆転可能という考えがあった。
しかし今夜はそれ以上の差がついてしまった。つまり、明日の個人TTをふくめてもヒンドレーが有利か?
さらにいえば、ミケル・ランダがカラパスに対してその差を縮小することにも成功している。これまで1分5秒差だったのが、なんと26秒までに減っている。
ランダがタイムトライアルを得意というイメージはないが、明日のカラパスの調子次第ではひょっとしたら逆転の可能性はゼロではない。
さぁおもしろくなってきました。
結果
ステージトップ11
1 | アレッサンドロ・コーヴィ(Alessandro Covi) | UAE Team Emirates | 1位との差 |
2 | ドメン・ノヴァク(Domen Novak) | Bahrain – Victorious | 0:32 |
3 | ジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone) | Trek – Segafredo | 0:37 |
4 | アントニオ・ペドレロ(Antonio Pedrero) | Movistar Team | 1:36 |
5 | テイメン・アレンスマン(Thymen Arensman) | Team DSM | 1:50 |
6 | ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley) | BORA – hansgrohe | 2:30 |
7 | ハイス・リームライゼ(Gijs Leemreize) | Jumbo-Visma | 3:04 |
8 | ヒュー・カーシー(Hugh Carthy) | EF Education-EasyPost | 3:19 |
9 | ミケル・ランダ(Mikel Landa) | Bahrain – Victorious | ,, |
10 | レナード・ケムナ(Lennard Kämna) | BORA – hansgrohe | 3:39 |
11 | リチャル・カラパス(Richard Carapaz) | INEOS Grenadiers | 3:58 |
総合トップ10
1 | ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley) | BORA – hansgrohe | 1位との差 |
2 | リチャル・カラパス(Richard Carapaz) | INEOS Grenadiers | 1:25 |
3 | ミケル・ランダ(Mikel Landa) | Bahrain – Victorious | 1:51 |
4 | ヴィンツェンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali) | Astana Qazaqstan Team | 7:57 |
5 | ぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao) | Bahrain – Victorious | 8:55 |
6 | ヤン・ヒルト(Jan Hirt) | Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 9:07 |
7 | エマヌエル・ブッフマン(Emanuel Buchmann) | BORA – hansgrohe | 11:18 |
8 | ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Domenico Pozzovivo) | Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 16:04 |
9 | フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López) | Trek – Segafredo | 17:29 |
10 | ヒュー・カーシー(Hugh Carthy) | EF Education-EasyPost | 17:56 |
各賞ジャージ
マリア・ローザ(総合) | ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley) |
マリア・チクラミーノ(ポイント賞) | アルノー・デマール(Arnaud Démare) |
マリア・アッズーラ(山岳賞) | クーン・ボウマン(Koen Bouwman) |
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞) | フアン・ペドロ・ロペス(Juan Pedro López) |
マチューが賞ジャージ3つも取ってますよ!
おっとこれはうっかり、初期テンプレのままだったブヒね。
修正完了。
あざっす!
独走するヒンドレーのガシガシ踏み続ける姿には感動すら覚えました。ホント凄かったなぁ…
さぁて泣いても笑っても今やってるTTで決着ですね。
まさかあそこまでカラパスが遅れるとは予想外だったブヒね。
最後はほんと熱かった。
はたしてカラパスの逆転はあるのかどうか・・