2022ジロの個人的MVPな選手
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第105回大会となったジロ・デ・イタリア2022が終わった。選手・スタッフも、そして寝不足の視聴者もひとまずはおつかれさま。次はツールだ。
今年はジャイ・ヒンドレーが劇的な第20ステージでの逆転劇を経て、第21ステージの個人タイムトライアルでも予想をくつがえすばかりの高いレベルの好走を見せ、第105回総合優勝を成し遂げた。
そんな今年のジロで、個人的にMVPだと思うのが、バーレーン・ヴィクトリアスのエース、ミケル・ランダ(Mikel Landa)だ。今年は3位でフィニッシュ。見事に最終表彰台に上った。
ランダといえば、2015年に今はもう引退したファビオ・アルとともにアスタナに所属していて、グランツール(同年のブエルタとジロ)を沸かせ、一躍次世代の総合系エースとして注目されるようになった。
ただ同時期にアルも同じくグランツールで活躍。その可能性を開花させていたため、ランダは総合エースとしては自由に動けない、もどかしい状況に陥っていた。
そのためグランツールで総合エースとしてより多くのチャンスを求めて、かつてのチームSky、そしてMovistar(モビ☆スタ)へと順々に移籍。
だがそうした移籍先でもやはり、特にMovistar時代はよく話題にされていたが、複数エース体制(トライデント作戦)チーム内のエース争いに巻きこまれ、本人の思っていたような願いは叶えられなかった。チームSky時代はジロで山岳賞とステージ優勝、ツールでは総合4位という結果も残せていたが。
そして、2020年にからバーレーン・マクラーレン(現バーレーン・ヴィクトリアス)に移籍。そしてどうやらバーレーンこそがランダにとって求め続けた約束の地なのかもしれない。
バーレーンはワウト・プールス(Wout Poels)、ルイス・レオン・サンチェス(Luis León Sánchez)など強力なアシスト陣も揃え、ランダのための布陣が形成された。
そしてついに今回のジロで、ランダは人生2度目のグランツール総合表彰台にたどり着いた。奇しくも初めてそれに上ったのは2015年のジロ・デ・イタリア。7年ぶりのジロ総合表彰台となった。
正直、個人的には今大会のランダについては「また落車でリタイアしそう」「どうせ途中の山岳ステージでかなり遅れるやろ」と思ってしまっていたが、良い意味でそんな予想を裏切ってくれた。ごめんなさいをしなければならない。
とにかくこのジロのランダは強かったという印象よりは、「しぶとかった」「粘り強かった」という印象が大きい。
積極的に独走をかましたり、ステージ優勝を挙げたりという派手な動きは一切なかったが、とにかく冷静かつ堅実に最後まで粘り強く走った。泥臭く走ったすえに手に入れた総合表彰台と言えるかもしれない。そしてバーレーンのチーム力も見事だった。
今年も熱かった!
個人的にはMVPはトレックのファン・ロペスですね。
チームとしてはチッコーネ体制の中、単騎でよくあれだけ
マリアローザを守ったなぁと感心してます。
推しの選手も1勝したし見応えあるジロでした
ロペスは確実に今回の経験で一皮むけると思うブヒね。今後が楽しみ。本格的に総合系に転身する未来もあるかも?
チッコーネも今回のステージ優勝で心理的になにかふっきれたはず。
最近はクラシックでカンチェラーラ時代からの存在感を取り戻しつつあるトレックだけど、グランツール班も新しい変化が起こるかも。
自分の個人的MVPには記事にもあったワウト・プールスですね。
逃げに積極的に乗ってそのまま前待ちしたり、集団にいても山岳アシストとして鬼牽引したりと流石の仕事でした。
契約でごたついてましたが、バーレーンが好きなチームで好きな選手なので、まだまだ活躍して欲しいですね。
プールスはいつもバーレーン勢の前にいるという印象が強かったブヒね。
個人的には今年もツールに出て、昨年ポガチャルにかっさわれた山岳賞をまた狙ってほしいブヒね。