レビュー
Rapha

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ついにパリ~ルーベの石畳登場。2022ツール・ド・フランス第5ステージのコースの概要
昨日のフランドル地方で開催された第4ステージは、ユンボ・ヴィズマとそのエースの1人ワウト・ファン・アールトの鮮烈!苛烈!激烈!な作戦勝ちとなった。
そして本日の第5ステージでついに今大会中最も危険なコースが登場する。そうパリ~ルーベの石畳が登場するステージだ。危険が危ない😱😱
過去を振り返ると、ここ20年の間でも何度かパリ~ルーベの石畳が登場しているが、そのたびに総合系の有名選手が負傷し犠牲者となることばかり。イバン・マヨ、フランク・シュレック、クリス・フルーム、リッチー・ポートなどがまさにそうだ。
過去のパリ~ルーベ石畳が登場した年のツールの映像がこちら。
⏪ We all remember that epic #TDF2014 stage that finished at Arenberg. Great memories for some, and less so for others!
— Tour de France™ (@LeTour) July 6, 2022
😈 There’s no rain or mud forecast for today but the cobbles will put body and bike to the test!#TDF2022 pic.twitter.com/yuiyGcSPFc
だが一方で、2014年ではMTBも得意なヴィンツェンツォ・ニバリがその石畳で圧倒的走力を見せつけて、大きくタイムを稼ぎ、それを利用して同年のツールを制覇している。
ちなみにイネオスはただ防御的に走るだけでなく、チャンスがあれば積極的に攻撃をしかける予定のようだ。(関連過去記事:イネオスは第5ステージのパリ~ルーベ石畳区間を恐れず、チャンスとも考える)
そんな今日のコースは次のようなプロフィール。
There’s a whiff of #ParisRoubaix in the air! The #TDF2022 won’t be won today but it can be lost! 😈
— Tour de France™ (@LeTour) July 6, 2022
Un air de @Paris_Roubaix sur cette 5e étape ! Le #TDF2022 ne se gagne pas aujourd’hui, mais il peut se perdre ! 😈 pic.twitter.com/oiFbUBEjI9
全長は157kmと少し短め。前半は普通のアスファルト道路が続く。石畳の登場は後半からだ。上のコースプロフィール画像でいうと、暗い灰色の背景色のマークが石畳区間を示すものだ。最初はセクター11、次にセクター10とゴールに近づくにつれて数字が小さくなっていく。
つまりコース後半に11個の石畳セクションが敷き詰められている。
山岳ポイントは全く設定されていないので、今日はマグナス・コルト・ニールセン(Magnus Cort Nielsen)が逃げるということもないだろう。彼にとってはなんとかして無事に走り終えること。これが最重要目標となるだろう。
一方、クラシックハンター(クラシックスペシャリスト)にとっては腕の見せ所だが、チームの総合エースを守らなければならない立場の選手も多いわけで、自由にステージ優勝を狙えるかどうかというと難しいところがある。普段のパリ~ルーベとはチームの作戦も優先順位も異なるだろう。
またパリ~ルーベと同じ石畳区間とはいえ、今日のステージではいつものパリ~ルーベとは逆の方向から石畳に入ることがある点だ。モニュメントのパリ~ルーベを逆走する感じ。
そうなると石畳の感触も異なるだろうし、危ない区間の認識の仕方、それに対応する頭の反応なども異なってくるかもしれない。普段ならミスしないところでミスしてしまう可能性もある。パリ~ルーベに慣れている選手ほど逆にミスの可能性が高いかもしれない。
また機材という点でも、トレック・セガフレードが新型ドマーネを投入する予定だったり、石畳対策として普段とは異なるセッティングのバイクに乗ったりするなど機材面でも注目度は高いと思う。(関連過去記事:本日トレック・セガフレードは新型ドマーネを投入。2022ツール・ド・フランス第5ステージの石畳区間用)
とにかくいろんな意味で絶対に注目しなければならないステージであることは間違いない。
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