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昨日の2022ツール・ド・フランス第12ステージの主役はトム・ピドコックだったが、もう1人視聴者の胸を震わせる走りを見せた選手がいた。そうクリス・フルームだ。
2019年のクリテリウム・デュ・ドーフィネ(Critérium du Dauphiné)の期間中に、タイムトライアルのための試走をしているときに落車。選手生命喪失の危機となるような大怪我を負った。
そこから回復するも、INEOS Grenadiers(チームSky)からは離れ、新天地Israel-Premier Techへ移籍。だがその怪我からずっと黄金期のような走りはできないままだった。
クリストファー・フルーム(IPT)が区間3位!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ツール・ド・フランス開催中🇫🇷 (@jspocycle) July 14, 2022
輝く強者が帰ってきました👏
超級ラルプデュエズ(全長13.8km・勾配8.1%)
Cycle*2022 ツール・ド・フランス 第12ステージ
【ブリアンソン 〜 ラルプデュエズ】165.1km⛰
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜#TDF2022 #jspocycle pic.twitter.com/xsF1YljQjs
しかし昨日は違った。レース序盤でプロトンから単身飛び出して先行する逃げ集団にピドコックと協力して追いついた。
最後はピドコックが異次元のレベルで強すぎたため、ステージ優勝はならなかったが、それでもルイス・メインチェス(Louis Meintjes)についでステージ3位。
順位よりも何よりも超級山岳が3つも含まれた1日を最後まで力強く走りきれたという事実こそが最も重要に違いない。
“I gave it everything I had. No regrets!”
— Israel – Premier Tech / Israel Cycling Academy (@IsraelPremTech) July 14, 2022
What. A. Day! @chrisfroome
🇫🇷 #TDF2022 pic.twitter.com/OBsA9zoicD
情報源:Chris Froome enjoys day of Tour de France redemption on L’Alpe d’Huez
レース後のインタビューでもどこかちょっと嬉しそうな、すっきりしたような表情に見えるのは気のせいだろうか。
レース後にフルームはこの日の「復活の走り」について、「全力で尽くした。だから後悔はない」と断言。
同時に、
“Where I’ve come from in the last three years, to finish third on one of the hardest stages of the Tour, I can be really happy with that.”
訳「ここ三年間の自分の状態を考えれば、この最も過酷なステージで3位というのは本当に幸せと言えるだろう」
“Naturally I would have loved to put my hands in the air and win the stage but no regrets,
訳「もちろん勝利のガッツポーズをしたかったんやけどね、でもま、後悔はゼロよ」
そして、「もうこの日はこれ以上の力は残っていなかった。ピドコックとメインチェスが自分より強かっただけ。二人に祝福を。そして今日自分を逃げさせてくれたチームとチームメイトに感謝を」
と述べている。
過去四度のツール・ド・フランス総合優勝を成し遂げたかつての絶対王者もすでに37歳。だが、37歳にして復活のこの走りができるようになったのも事実。これからの山岳ステージ、そして来年の活躍につながるような希望の光がフルームを照らしている?