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昨日まさかの王者タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)の失速と玉座からの転落を目の当たりにして誰もが驚きを隠せなかったと思われる。
そして今日はアルプス三連戦の最後、超級山岳が3つもつめこまれた難関ステージで、最後は名峰ラルプデュエズでのゴールとなる。
果たしてUAE&ポガチャルの逆襲となるのか?
目次
以下の記事を見ておいてほしい。
The lineup in the breakaway:
— Tour de France™ (@LeTour) July 14, 2022
La composition de l’échappée :
🇫🇷 @LouvelMatis
🇦🇹 @schoeni1994
🇺🇸 @NPowless
🇫🇷 @PerezAnthony1
🇧🇪 @KobeGoossens
🇵🇹 @Nelsoliveira89#TDF2022 pic.twitter.com/AOsuERYD3T
今日はまず最初の超級山岳で昨日も登場したガリビエ峠に再び登る。ただし逆方向から登ることになる。そこに向けて上のメンバーの逃げが出来上がる。その後トレックの山岳王ジュリオ・チッコーネも逃げに加わる。今年はジロで感動のステージ優勝をあげたが、ツールでもステージ優勝となるか?
その後ガリビエ峠で1つの驚きが生まれた。かつての絶対王者クリス・フルームが単独でプロトンから飛び出し、逃げグループを追っていったのだ。
本日の絶景とクリストファー・フルーム(IPT)の飛び出し✨
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ツール・ド・フランス開催中🇫🇷 (@jspocycle) July 14, 2022
超級ガリビエ(登坂距離23km、平均勾配5.1%)
Cycle*2022 ツール・ド・フランス 第12ステージ
【ブリアンソン 〜 ラルプデュエズ】165.1km⛰
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜#TDF2022 #jspocycle pic.twitter.com/U1e2ypA3Iu
さらにこの後、イネオスのクラシックエースのトム・ピドコックがガリビエ峠の山頂からの下りでアタック。東京五輪MTB金メダリストらしい超一流のバイクテクニックに裏打ちされたキレッキレッのコーナーリングで先行する逃げ集団を追いかける。
このバイクの倒し方の違いよ!
このあとピドコックはフルームと合流。イギリスが誇る若き天才とかつてのツールの絶対王者によるランデブー。この二人のこうした光景は初めてだろうか。ちょっと嬉しくなるシーンだ。
ピドコックはクライマーではないはずだが、今日は本気でステージ優勝を狙っているかのような動きだ。
それで思い出すのは昨年のツール。シクロクロスと春のクラシックでピドコックのライバルであるワウト・ファン・アールトがクライマーではないにもかかわらず魔の山モンヴァントゥでステージ優勝を挙げたが、おなじくピドコックもクライマーではないが今日のとんでもない超級山岳ステージを制するつもりなのか。
あるいはイネオスの総合エースたちのための作戦なのか?
ピドコックは昨日を終えた段階で総合11位で、トップから11分12秒遅れ。もし今日大逃げできればトップ10以内に再び入る。そうなるとイネオス勢がG、イエーツ、ピドコックと3人がトップ10に揃う。数的優位をもってその3人でユンボを攻撃していくのか作戦なのか?さすがの天才ピドコックといえども最終週の山岳決戦には無理だと思うが・・・
イネオスはこれからどういう作戦でいくのだろうか。
ピドコックやフルームらはそのままラルプデュエズに突入。
ここでピドコックが粋な行動。
— Cycling out of context (@OutOfCycling) July 14, 2022
路上のゴミ袋を見つけて、ゴミをポイっと。これが英国紳士だ。
そんな小ネタを披露したと思ったら・・・
トーマス・ピドコック(IGD)がアタック
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ツール・ド・フランス開催中🇫🇷 (@jspocycle) July 14, 2022
復活のフルームが追う!
超級ラルプデュエズ(全長13.8km・勾配8.1%)
Cycle*2022 ツール・ド・フランス 第12ステージ
【ブリアンソン 〜 ラルプデュエズ】165.1km⛰
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜#TDF2022 #jspocycle pic.twitter.com/Lvv4HhHvpZ
今日のピドコックはやばすぎる!!
だがフルームもすごい!まだなんとか食らいつく!こんなに強いフルームは、大怪我を負って以来初めてだろう。
先日フルームは「どんどん体がいい感じになっている。ステージ優勝のチャンスを狙いたい」というコメントを発していたが、今日のフルームはまさにそのコメントどおりの走り。正直感動した。
関連過去記事:クリス・フルーム「どんどん状態が良くなっている」
ピドコックは少し遅れて食らいつこうとするルイス・メインチェス(Louis Meintjes)やクリス・フルームを気にせず自分のペースでガンガン登る。
ラルプデュエズにはこの観客。もう完全にコロナ前のツール・ド・フランスだ。ラルプデュエズ名物の熱いオランダ人観客が集まるダッチコーナーも大盛況。TVなどで見ている我々もテンションあがるが、日本人としては「コロナという観点ではいいのかこれ」と思わなくもない。
そして結局ピドコックはこのまま快走。後方を寄せ付けることなく圧倒的な強さを見せつけてゴールへ。
華麗なダウンヒルをみせたトーマス・ピドコック(IGD)が伝統峠ラルプデュエズを独走し初出場のツールでクイーンステージを制す!!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ツール・ド・フランス開催中🇫🇷 (@jspocycle) July 14, 2022
Cycle*2022 ツール・ド・フランス st.12
【ブリアンソン 〜 ラルプデュエズ】
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/uB7UgzIQ1Q#TDF2022 #jspocycle pic.twitter.com/3aTyhLu1cc
東京五輪のマウンテンバイク金メダリストで、しかもシクロクロス現世界王者でもある選手が超級山岳が3つはいった難関ステージで優勝。そしてそのゴールはラルプデュエズという特別な登り。
しかもピドコックは今年ツール・ド・フランス初出場で、年齢はまだ22歳。
(‘A`)「どういうことやねん、ヤバすぎて意味がわからない(語彙力」
一方そのころヨナス・ヴィンゲゴーとタデイ・ポガチャルらのいるエース集団では、
ユンボ・ヴィズマの鉄壁のアシスト陣もセップ・クス(Sepp Kuss)を残すだけとなろうとしていたとき、残り3kmでタデイ・ポガチャルがアタックスタート!
ポガチャルの逆襲劇場が始まりました👏
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ツール・ド・フランス開催中🇫🇷 (@jspocycle) July 14, 2022
超級ラルプデュエズ(全長13.8km・勾配8.1%)
Cycle*2022 ツール・ド・フランス 第12ステージ
【ブリアンソン 〜 ラルプデュエズ】165.1km⛰
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タデイ・ポガチャル(UAD)が意地を見せる、ヨナス・ヴィンゲゴー(TJV)は離れない!!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ツール・ド・フランス開催中🇫🇷 (@jspocycle) July 14, 2022
Cycle*2022 ツール・ド・フランス 第12ステージ
【ブリアンソン 〜 ラルプデュエズ】165.1km⛰
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ポガチャルは何度か揺さぶりをかけるも、ヴィンゴゲーは離れず。
個人的にはユンボ・ヴィズマの最終アシストである米国の超クライマーのセップ・クス(Sepp Kuss)がめっちゃ調子良さそうなことが興味深い。
クリストファー・フルーム(IPT)が区間3位!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ツール・ド・フランス開催中🇫🇷 (@jspocycle) July 14, 2022
輝く強者が帰ってきました👏
超級ラルプデュエズ(全長13.8km・勾配8.1%)
Cycle*2022 ツール・ド・フランス 第12ステージ
【ブリアンソン 〜 ラルプデュエズ】165.1km⛰
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜#TDF2022 #jspocycle pic.twitter.com/xsF1YljQjs
今日のフルームは本当に強かった!残念ながら3位という結果に終わったが、なんといってもツール・ド・フランスでステージ3位。しかも超級山岳を3つ越えるステージで、序盤から逃げ続けてこの順位。
あの大怪我からこれまでの日々を考えれば、とてつもない成功といっていいはず。本人にとっては、そして彼のファンにとってはステージ優勝以上の価値があるはず。
正直、多くの人がフルーム復活に懐疑的だったと思うが、今日の走りは世間のそんな疑念を晴らすのに十分だったはず。もちろん黄金期のように総合優勝を狙えるレベルではないが、この先も難関山岳ステージでの力強い復活の走りを期待させてくれる。
まぁとにかく今日はトム・ピドコック劇場。その一言に尽きる。
順位 | 選手名 | チーム名 | 1位とのタイム差 |
---|---|---|---|
1 | トム・ピドコック(Tom Pidcock) | INEOS Grenadiers | 0 |
2 | ルイス・メインチェス(Louis Meintjes) | Intermarché-Wanty-Gobert Matériaux | 0:48 |
3 | クリス・フルーム(Chris Froome) | Israel-Premier Tech | 2:06 |
4 | ニールソン・ポーレス(Neilson Powless) | EF Education-EasyPost | 2:29 |
5 | タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar) | UAE Team Emirates | 3:23 |
6 | ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard) | Jumbo-Visma | 〃 |
7 | ゲラント・トーマス(Geraint Thomas) | INEOS Grenadiers | 〃 |
8 | エンリク・マス(Enric Mas) | Movistar | 3:26 |
9 | セップ・クス(Sepp Kuss) | Jumbo-Visma | 〃 |
10 | ジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone) | Trek-Segafredo | 3:32 |
順位 | 選手名 | チーム名 | 1位とのタイム差 |
---|---|---|---|
1 | ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard) | Jumbo-Visma | 0 |
2 | タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar) | UAE Team Emirates | 2:22 |
3 | ゲラント・トーマス(Geraint Thomas) | INEOS Grenadiers | 2:26 |
4 | ロマン・バルデ(Romain Bardet) | DSM | 2:35 |
5 | アダム・イエーツ(Adam Yates) | INEOS Grenadiers | 3:44 |
6 | ナイロ・キンタナ(Nairo Quintana) | Arkéa-Samsic | 3:58 |
7 | ダヴィ・ゴデュ(David Gaudu) | GroupamaーFDJ | 4:07 |
8 | トム・ピドコック(Tom Pidcock) | INEOS Grenadiers | 7:39 |
9 | エンリク・マス(Enric Mas) | Movistar | 9:32 |
10 | アレクサンドル・ウラソフ(Aleksandr Vlasov) | Bora-hansgrohe | 10:06 |
ジャージ | 選手名 | チーム名 |
---|---|---|
マイヨ・ジョーヌ(総合首位) | ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard) | Jumbo-Visma |
マイヨ・ヴェール(ポイント賞) | ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert) | UAE Team Emirates |
マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(山岳賞) | シモン・ゲシュケ(Simon Geschke) | Cofidis |
マイヨ・ブラン(新人賞:25歳以下) | タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar) | UAE Team Emirates |