Lotto Soudal「カレブ・ユアンの移籍？(ヾﾉ･∀･`)ﾅｲﾅｲ」

今年のツール・ド・フランスで、ひときわ不運かつ不調ぶりが目立つのが、トップスプリンターの1人、カレブ・ユアン（Caleb Ewan）だ。

現時点でステージ優勝なし、不運、そして落車など呪われているような状態だ。

加えてチームとしてもワールドツアーから降格圏内で、来年度のワールドツアー残留は危険信号が灯っている状況にある。

そんな状況で世間が盛り上がるのは、「カレブ・ユアンは現在の契約を破棄して、どこかのチームに移籍するのではないか？」という噂・憶測。

情報源：Lotto-Soudal plays down the notion of Caleb Ewan dissolving his contract as relegation worries continue

しかし、チーム側はこうした憶測を、

「(ヾﾉ･∀･`)ﾅｲﾅｲ」

と否定する。

現在カレブ・ユアンとチームとの契約は2024年まであり、また以前の記事「カレブ・ユアンはチームがワールドツアー降格ならば移籍するのか？」でも紹介したように、チーム側はこうした移籍の憶測を否定し続けてきた。

Lotto Soudalのスポーツディレクターは今大会でのカレブ・ユアンとチームとの関係については以下のように話す。

“I empathize a lot with him and I feel for him. He’s been coping with it for a while now, and like they say in English, the rough end of the pineapple. He’ll bounce back though, we’ll turn the page and we’ll keep committing. From a sports director’s point of view, I’m really proud of the guys and how they are moving on from each setback. We’re coping it left right and center but it’s about how you deal with it as a group,”

訳「個人的に今大会の彼の状況に同情しているし、彼の現状を思うとつらい。彼はここのところずっと苦しい状況の中で奮闘してるけど、不遇といってええやろね。でもきっと盛り返してくれるはずやし、事態は好転すると思う。それに向かってチームとしても頑張るだけや。スポーツディレクターという立場からすると、ほんとチームのメンバーを誇りに思ってるし、苦境からたちなおろうとする選手はすごいと思ってる。あらゆる場面でチームは協力しあってるけど、それがチームのあり方の一環というものやろ」

このように、チームとしてカレブ・ユアンを支え続けること、彼の復活を信じていることを明言する。

現実的に考えると、もしLotto Soudalがワールドツアー降格することに決まったとしても、それは今年の終盤の話となる。その時点でユアンが移籍しようとしても、すでに移籍市場の99％は終わっていることだろう。したがってその時点からの移籍交渉は相当の困難を伴うのではないだろうか。

それに彼のようなトップスプリンターを雇うには高額の年俸を払うことが必要。移籍市場がほぼ閉まる時期に、予算の中からそれを出せるチームは数少ないだろう。