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2022ツール・ド・フランス第18ステージ

未来に語り継がれる物語が生まれた日。2022ツール第18ステージの感想・結果・ハイライト動画

感動的な物語が生まれた山岳決戦!2022ツール・ド・フランス第18ステージの感想・結果・ハイライト動画

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ついに今年のツール・ド・フランスは最後の山岳決戦の日となった今大会最強の2人、ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)対タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)のガチンコ対決はどうなったか?

第18ステージのコース

以下の記事を見ておいてほしい。

スポーツ選手のあるべき姿を示した二人

今日もワウト・ファン・アールトが逃げる・・・

すでにポイント賞をほぼ確実に手中におさめたワウト・ファン・アールトが今日も逃げた。

ポイントはもちろん、ステージ優勝を狙うためか、それともしもポガチャルが独走状態に入った場合にポガチャルをマークするためか?

1級山岳でポガチャルが連続アタック!

今日の最後は超級山岳のオタカムだが、その前に1級山岳が登場する。

その1級山岳でポガチャルが攻撃を開始!

だがポガチャルの攻撃の間隙をぬって、なんとゲラント・トーマス(Geraint Thomas)がサプライズアタック!

これはゲラント・トーマス上手い!

ゲラント・トーマス(以下G)はヨナス・ヴィンゲゴーから4:56遅れの総合3位。かなりヴィンゲゴーからタイム差があるわけだが、ここでヴィンゲゴーとポガチャルがお見合いしてしまえば、Gの大逃げが実現する。

そうなればGは逆転で総合1位・・・とまではいかないものの、大きくタイムを縮小させることができる。

ヴィンゲゴーよりもポガチャルがGに逆転される可能性のほうが高いが、ポガチャルとしてはGに逆転されようがなんだろうが、ヴィンゲゴーからタイムを奪うほうが重要。だからポガチャルは追わない。

だからといってヴィンゲゴーはGに大逃げされると、第20ステージでのタイムトライアルの能力を考えるとかなり困ったことになる。

おそらくGはそこまで考えたうえでの絶妙のタイミングでのアタックと思われる。実にベテランらしいレースを知り尽くした動きだと思った。

だがベテランのそんな上手い動きもポガチャルの連続攻撃でその思惑は粉砕される。

しかしヴィンゲゴーはことごとくそのポガチャルの攻撃に反応。結局そのまま二人は山頂を超えて下りへ。

この下りですごいものを目撃することになった。

下りでヴィンゲゴー危機一髪!

これを見て、

(‘A`)「やっぱり、下りの上手さならシクロクロスもやっているポガチャルのほうが上やな」

そう思った直後・・・

ポガチャル落車あああ!

あああああああああああああああ!!

ポガチャルはコーナーで滑ったというよりは、コーナーに突っ込みすぎた態勢から立ち直し、走り直そうとしたときに滑った形か。

低速から立ち上がろうとする瞬間だったのが幸いか。すぐ立ち上がった。よって負傷は軽い。しかしバイクの故障が心配だ。

尊い(語彙力)

思わぬ形で先行することになったヴィンゲゴーだが、なんとポガチャルを気にしてスピードを緩め、ポガチャルの復帰を待つ。なんというフェアプレー精神。マイヨ・ジョーヌを着るにふさわしい男。

そして待ってくれたヴィンゲゴーに握手で感謝を示すポガチャル。

(´;ω;`)「尊い・・・尊すぎて泣いてまうわ」

近年ロードレースでは若く新しい世代の選手がプロトンを席巻しているが、今回のこのシーンはロードレース全体がなにか新しい時代に入ったような感じを抱かせる。新しいロードレース時代の象徴となるような瞬間ではないだろうか。

これを見て正直、

「ポガチャルのファンには悪いが、もう今年はヴィンゲゴーの優勝でええんちゃう?」

とすら思った。

ポガチャルもヴィンゲゴーもどちらが優勝しても誰も文句はつけないだろう。そして誰もが二人を称賛するだろう。世界中の称賛と尊敬を得るに値するスポーツマンがここにいる。

ついに決定的瞬間が訪れた

この1級山岳の下りを終えてこの日最後の山岳、超級山岳のオカタムに突入した二人だが、彼らに先行して逃げいたのが、ヴィゲゴーのチームメイトのワウト・ファン・アールトとイネオスのダニエル・マルティネス。

その2名にヴィンゲゴーとポガチャルも合流。

そして・・・

ついにポガチャルが決定的な遅れを喫した瞬間が生まれた。

やはり1級山岳で1人で連続攻撃をしかけたことが響いたか。あるいは、本人は熱さが苦手といっていたが今年は熱すぎたか。ひょっとしたらさきほどの下りの落車も影響していたのかもしれない。

もしポガチャルにもブランドン・マクナルティやラファウ・マイカが残っていればまた違った結末になったのかもしれない。

そして今日のステージ優勝はもちろん・・・

マイヨ・ジョーヌの黄色に負けない輝きを見せたヴィンゲゴーが、まさに王者らしい走りでステージ優勝。ツール・ド・フランスの初優勝をグっとその手に手繰り寄せた1日となった。

そしてもちろんワウト・ファン・アールトの存在も見逃せない。

ここまでの結果論だが、おそらくチームとして考えた場合、UAEとユンボ・ヴィズマとの差はまさにワウトがいるかいないかだけだったように思われる。

とにかくワウトの万能さが凄い。今日もワウトが先頭で逃げ続けていなければ、最後の最後にヴィンゲゴーがポガチャルを置き去りにすることはなかったかもしれない。

ハイライト動画

結果

ステージトップ10

順位選手名チーム名1位とのタイム差
1ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)Jumbo-Visma0
2タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates1:04
3ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)Jumbo-Visma2:10
4ゲラント・トーマス(Geraint Thomas)INEOS Grenadiers2:54
5ダヴィ・ゴデュ(David Gaudu)GroupamaーFDJ2:58
6アレクセイ・ルツェンコ(Alexey Lutsenko)Astana Qazaqstan3:09
7ダニエル・マルティネス(Daniel Martínez)INEOS Grenadiers
8セップ・クス(Sepp Kuss)Jumbo-Visma3:27
9アレクサンドル・ウラソフ(Aleksandr Vlasov)Bora-hansgrohe4:04
10ティボー・ピノ(Thibaut Pinot)GroupamaーFDJ4:09

総合トップ10

順位選手名チーム名1位とのタイム差
1ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)Jumbo-Visma0
2タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates3:26
3ゲラント・トーマス(Geraint Thomas)INEOS Grenadiers8:00
4ダヴィ・ゴデュ(David Gaudu)GroupamaーFDJ11:05
5ナイロ・キンタナ(Nairo Quintana)Arkéa-Samsic13:35
6ルイス・メインチェス(Louis Meintjes)Intermarché-Wanty-Gobert Matériaux13:43
7アレクサンドル・ウラソフ(Aleksandr Vlasov)Bora-hansgrohe14:10
8ロマン・バルデ(Romain Bardet)DSM16:11
9アレクセイ・ルツェンコ(Alexey Lutsenko)Astana Qazaqstan20:09
10アダム・イエーツ(Adam Yates)INEOS Grenadiers20:17

各賞ジャージ

ジャージ選手名チーム名
マイヨ・ジョーヌ(総合首位)ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)Jumbo-Visma
マイヨ・ヴェール(ポイント賞)ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)Jumbo-Visma
マイヨブランポワルージュ(山岳賞)ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)Jumbo-Visma
マイヨ・ブラン(新人賞:25歳以下)タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates
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4 comentarii

    • 実力が拮抗しているライバルが存在していると本当におもしろくなるブヒね。
      あと今年のツールは「美しい」・・・
      昨日が特にそうだったから、なおさらそうな風に思えるブヒね。
      (・∀・)イイ!!

      ワウトは本当に人間やめてますわ・・

  1. 今年は面白過ぎですねぇ。
    まさかグリーンジャージが総合系を引っ張って山岳を駆け上がってくるわ、ヴィンゲゴーを引き連れてのアタックでポガちゃんを置き去りにするわ、想像を超えてます^ ^;
    さてユンボ、ジャージ3枚独占なるか?

    • これまでグリーンジャージがあそこまで山岳で活躍(アシスト)するなんてまずありえなかった光景だから、今年のワウト・ファン・アールトの能力の稀有さが際立つブヒね。
      ほぼ99%ジャージ3枚は確定ブヒね。

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