今日の2022ブエルタ第5ステージのコースについて
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昨夜の第4ステージは、ゴール前2kmから始まる登りのフィニッシュが楽しいレースだった。
一方で今夜の第5ステージは、ゴール前約20km地点に2級山岳。それを越えるとあとは下りと平坦。
この日最大の特徴は、やはり最後に2級山岳アルト・デル・ビベロを2度登ること。1回目は約139km地点から、2回目は約168km地点から登る。
この2級山岳アルト・デル・ビベロは、登坂距離4.6km、平均斜度8%。数字的にもなかなかのもの。さらに、序盤に14%区間があったり、1kmにわたり10%が続いたり、あげく中盤にも15%区間があったりと、かなりのパンチ力が必要とされる登りになっている。
たとえ中盤までの3級山岳でくらいつけた選手、特にスプリンターたちは、間違いなく1回目のアルト・デル・ビベロで脱落するだろう。
また総合勢でも調子が上がりきっていない場合は、この2級山岳で遅れる選手がでるかもしれない。その場合、最後の下りと平坦区間でライバルたちに追いつければいいが、好調な優勝候補のプリモシュ・ログリッチ(Primož Roglič)に大きな差をつけられる可能性もある。
ステージ優勝争いは、最後の登りで飛び出して逃げ切りというのが一番あり得るだろうか。その場合、ジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)、ヴィンツェンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)、アレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde)、ティボー・ピノ(Thibaut Pinot)などの動きに注目だろう。
ただ個人的に注目したいのは、チームUAEの19歳フアン・アユソー(Juan Ayuso)。今回のブエルタでグランツールデビューを果たしたスペインの未来を担う天才がひょっとしたらステージを狙いにくるかも?