トム・ピドコックがロード世界選を欠場か。シクロクロス世界選の連覇についても未定
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東京五輪五輪MTB金メダリストでシクロクロス現世界王者、さらには今年のツール・ド・フランスでもラルプデュエズでステージ優勝をあげた英国の天才トム・ピドコック(Tom Pidcock )。
先日のMTB世界選手権では五輪、シクロクロスに続く栄冠を狙ったが落車もあり4位に沈んだ。
次はロードレースの世界王者を狙うかとも思われたが、今年の世界選手権ロードレースには出場しなさそうだ。
情報源:Tom Pidcock opts out of Worlds in Australia due to racing and training fatigue
ピドコックは昨日からイギリスでツアー・オブ・ブリテンがスタートしたが、その第1ステージのフィニッシュ後にメディアに対して「世界選手権にはでない」と発言。
彼は次のように話す。
“Mentally, I couldn’t hack another build-up to Worlds. It’s all the way in Australia. If I want to target road Worlds I need to be 100%. I was just dreaming of winning mountain bike Worlds, so when that didn’t happen, I was a bit lost. Then trying to go and win road Worlds, to me, would have been the hardest.”
訳「精神的にこれから新しいモチベーションを世界選へ向けて作り出すのはできないかった。オーストラリアにいくつもりはないね。もし世界選に出るなら100%の状態でなければならないからね。先日のMTB世界選で優勝したかったけど、それはできなくてちょっと心の中に穴が空いてしまったのよ。だからこれからまたロードレースの世界選に向けて精神的にアゲていくのは、今の自分にはそれが一番難しいことだったやろね」
MTBの世界王者になるべくしっかりと準備して優勝する気マンマンで出場したものの何かが上手くいかず4位という結果に終わってしまったことに、その世界選後にかなり失望して落ち込んでいたようだ。
しかしそんな状態から少し回復して今のツアー・オブ・ブリテンに出場。おそらくチームで総合優勝を狙うエースの一人としてその役割を務めると思われる。
だがそれでもロードレースの世界選に出場するまでのモチベーションは回復できなかったかようだ。
なおツアー・オブ・ブリテンが終了すれば、しばらく休みを取り、冬のシクロクロスシーズンに向けて備えるとのこと。だがシクロクロスの具体的な予定やシクロクロス世界選手権で連覇を狙うかなどについてはまだ未定。
ピドコックいわく、「今年のシクロクロスは少しレースをへらす」とのこと。やはり長いシーズンの疲労が体を蝕むのを心配しているようだ。あのマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)のような肉体の異常がでないように、無理しすぎないで欲しいものだ。