イネオスがレムコ・エヴェネプールを欲しがっている?
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今年のブエルタ・ア・エスパーニャを制し、さらには先日の世界選手権ロードレースで新しく世界王者となった22歳の若者、レムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)
そんなベルギーの至宝を、最近あまりグランツールでパっとしないイネオスが狙っている?
イネオス「レムコをくれ」
レムコが所属するクイックステップのボス、パトリック・ルフェーブル翁が明かしたところによると、ブエルタ優勝の後にイネオスのボスのデイブ・ブレイルスフォードからあるメッセージが送られてきたらしい。それは、
“If one day you want to sell him give me a call.”
訳「レムコをうちに売りたくなったら連絡をくれ」
というもの。
もちろんこれはレムコの偉業を称賛する意味の社交辞令のジョークみたいなものかもしれない。でも本気かもしれない。ルフェーブル自身もそのどちらかはわからないと話す。
なお、レムコのマネージャーは彼の父親パトリック・エヴェネプール(Patrick Evenepoel)が務めているのだが、その父が曰く、「イネオスとは過去何年も連絡を取り合っていたことがある」とのこと。ただあくまで電話で話すだけという感じで、実際に会ってじっくり話し合うなどはしたことないようだ。
クイックステップはレムコにボーナスを払えるのか?
ブエルタ優勝とアルカンシェル戴冠という2つの偉業を達成し、さらには今後のツール・ド・フランス制覇も見えてきたレムコ・エヴェネプールの市場価値はとどまるどころを知らない。
そこで問題となるのが、万年金欠チームとして世間からネタにされるクイックステップ、そしてパトリック・ルフェーブルは、はたしてその市場価値に見合うだけのボーナスをレムコに支払うのかということ。
それがレムコ側の要求を満たせない場合、レムコ側とチームとの間に溝ができるのではないかとも危惧される。ただ、ルフェーブルが言うには、昨年レムコとの間で5年の契約延長の合意において、契約の内容としてボーナスはいくらと決まっているらしい。そして給料も固定されているとのこと。
また、レムコの父親も「たしかにレムコは契約上ボーナスを受け取れるが、契約は契約」と話し、偉業を2つ達成したからといって、契約で決めた額以上のボーナスを受けとる考えはないようだ。
したがって、レムコ側とチーム側との間でボーナスに関する問題ないとルフェーブルは主張する。