Pinarelloから3Dプリンタ製TTバイク「BOLIDE F HR 3D 」発表。フィリッポ・ガンナのアワーレコードに使用
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イネオスのTTスペシャリストで個人TTの前世界王者フィリッポ・ガンナ(Filippo Ganna)は、いよいよ今週の10/8の土曜日にアワーレコードに挑戦するわけだが、ピナレロ(Pinarello)からそのガンナための特別なTTバイク「BOLIDE F HR 3D」が発表された。
Pinarello公式(海外):BOLIDE F HR 3D
Let’s take a closer look… 🔎 pic.twitter.com/iT6h3WTqhc
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) October 3, 2022
最大の特徴は2点。まずこのBOLIDE F HR 3D は3Dプリンタを使って制作され、たった5つのパーツだけで構成されている点、そしてマージナルゲインを得るエアロ効果ためのアイデアはザトウクジラから着想したという点だ。後者の点については、おなじくザトウクジラからインスパイアされたZippのノコリギホイール「454 NSW」のSawtoothリムを思い出させる。それと同様の発想か?
ピナレロ曰く、「3Dプリンタによってこれまでのフルカーボンフレームでは不可能だった造形・設計が可能になり、新しい形のフレームとなった」、そして「独特のエアロ効果と、あり得ないレベルの剛性を実現できた」とのこと。
それにくわえ、ピナレロは3Dプリンタによって、完璧なサイズ調整も可能になったことで快適性も向上したとアピール。現代のTTシーンでは、昔よりもハンドルを高くして、よりリラックスしたポジションでパワーを出しやすいように、だけどもエアロ効果も犠牲にしないというトレンドになっている。快適性の追求することも速さの追求の重要な要素であると考えられているように思える。
そしてピナレロは、この3Dプリンタ技術が、バイク製造の新しい方法論の嚆矢となるとも考えている。それが確立されれば、よりお手頃価格で顧客一人一人に合わせたフレーム製造が可能になるかもしれない。ただし、すぐに既存の製造方法が変わるというレベルではないようだが。
また、大きな負担がかかる部分、フォークのクラウンとハンドルエクステンションバーにはチタンが使われている。そして
はたしてガンナのアワーレココード更新はなるか?