ロットとイスラエルの降格ほぼ確定。WT残留バトルも実質終了へ
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年間最後のワールドツアーにしてモニュメントのイル・ロンバルディアが終わったことで、ロードレースシーズンは実質的にほぼ終わりとなる。
来年の1月にはコロナ禍で2年中止だったツアー・ダウン・アンダーが久しぶりに開催されることが決定しているので、それまでワールドツアーとはお別れとなる。
ただ問題はワールドツアー残留争いがどうなっているのかということ。次のツイートの画像を見て欲しい。
Relegation battle update: Lotto did not believe in their chances of a comeback and will be relegated.
— Raúl Banqueri (@raulbanqueri) October 10, 2022
Lotto and Total will have wildcards to the entire WorldTour in 2023. Israel, only to the classics, could miss the Grand Tours.
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現時点では上のような順位・ポイントとなっている。重要なのは18位~21位の部分。これまでも述べてきたように、現在のワールドツアーチームのうち2チームが降格となる。
18位のアルケア・サムシックは来年度ワールドツアー昇格を狙っており、その願いが叶う。
19位のロット・スーダルはそのアルケアと1000ポイント以上の差があり、これは残りレース数を考えると逆転が不可能な差。
20位はトタルエネルジーズはアルケアと同じく現在ProTeamだが、アルケアとは違って来年度からのワールドツアー昇格は狙っていない。
マチュー・ファン・デル・プールのアルペシン・ドゥクーニンクとアルケアが来年からワールドツアーへ行くこと、そしてロットがProTeamへ降格となることの2点を前提とすると、ProTeamランキング1位は実質的にロット、2位はトタルとなる。
これら両チームが来年度の全てのワールドツアー(グランツールも含む)にワイルドカードとして自動的に招待される権利を得る。
一方で今のランキングで21位のイスラエルは実質的にProTeamランキングで3位となる。このため来年度はワールドツアーのうちワンデイレースだけを対象として自動的に招待されることになる。一方でグランツールには自動的に招待されない。各グランツールではそれぞれの地元チームが贔屓されるため、イスラエルのグランツール出場はかなり難しい状況になるのではないだろうか。
今後UCIの最終審査などがあるだろうが、そこでなんらかの特別な事情などが見つけられなければ、ロットとイスラエルの降格は確定となるだろう。