フィリップ・ジルベールがロットのマネージャー就任のオファーを断わる
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奇跡が起こらない限りワールドツアーからProTeamへの降格がほぼ確定しているロット・スーダル(Lotto Soudal)だが、同チームからはジェネラルマネージャーのJohn Lelangueがすでに引責辞任のような感じで辞任を表明。チームの立て直しや新しい戦略が模索されている最中だろう。
そんな同チームから今年ベルギー人レジェンドといってもいいであろう、フィリップ・ジルベール(Philippe Gilbert)が先日のパリ~トゥールで引退。そんなジルベールが明かしたところによると、チーム側からマネージャーをやってみないかとの打診があったようだ。
情報源:Philippe Gilbert turns down opportunity to become Lotto Soudal manager
そこでジルベールがロットのマネージャーになるのかということだが、彼はこのオファーを断ったようだ。その理由は「チームマネージャーの仕事は多岐にわたり複雑。しかし自分にはマネージャーとしての経験値が足りていない」というもの。
選手としては長年のキャリアがあるものの、様々なレースやチームの活動を幅広く・高い視点から俯瞰して仕事をしなければならないマネージャーという役割は選手とは全く異なる職種である。加えてチームの降格がほぼ確定という危機的(?)または困難な状況では、未経験の人間がチームを率いるのはマイナスでしかないと考えたのかもしれない。
このオファーの話と同時に、ジルベールは現役を引退した選手のセカンドキャリアを支援したり、引退前から教育するというサポートシステムがまだロードレース界では構築されていない点に苦言を述べている。そういったシステムがしっかりしていれば、ロードレース界に飛び込もうという意欲的な若者も増えるはず。それは競技人気の拡大やその永続性(今流行のSDGs的な?)につながるだろう。
さて、ではジルベールが今後何をするのかといえば それはまだ未定。本人もまだ具体化はできていないようだ。
なお、ロット・スーダルの新GMはまだ決まっていない。その候補として噂されているのは、エディ・メルクス(Eddy Merckx)の息子で、アメリカのコンチネンタルチームHagens Berman Axeon のGMであるアクセル・メルクス(Axel Merckx)だ。