ヴィヴィアーニ「ピュアスプリンターは絶滅危惧種」
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イネオスで走るイタリアンスプリンターのエリア・ヴィヴィアーニ(Elia Viviani)。ロードレースでは最近あまり目立った活躍ができていないが、トラック競技ではまだまだその実力を示している。
そんなヴィヴィアーニが「ピュアスプリンターは絶滅しかけている」と話す。
情報源:Elia Viviani warns that pure sprinters are ‘going to disappear’
ピュアスプリンターが絶滅しかけている背景
ロードレースにもいろいろタイプがあるわけだが、特にヴィヴィアーニが言うのはグランツールなどのステージレースでの話だ。
ヴィヴィアーニも多くの専門家・プロと同じく現代のグランツールは昔よりもコースがよりハードになっていると話す。それゆえスプリンターは苦手な山を乗り越え、スプリントどうこうの前にそもそも生き残らなければならない。
さらにそんなコースの難易度の上昇にあわせて、総合エースのためのアシストに多くの人間が当てられるため、スプリンターのアシストは1名か2名ということが多くなる。
それはエーススプリンターであっても勝てる可能性が少なくなることを意味する。チームとしては、「だったら総合成績に集中するか、山岳ステージやアップダウンのあるステージ優勝狙いに集中スるほうがまだ合理的なのではないか」と考えても不思議ではない。
またグランツールではその年によってはピュアスプリンターのための平坦ステージが少ないことも多い。
今後のスプリンターに必要なこと
そうした現状を踏まえ、ヴィヴィアーニは「スプリンターは平坦スプリント力とはもう1つ別の武器・能力を身につける必要がある」と話す。
たとえばグランツールのスプリント狙いからクラシックレース狙いに変更し、クラシックでの能力を磨くのもその1つ。
だがそんなクラシックも、ファビアン・カンチェラーラとトム・ボーネンのライバル関係がクラシック人気を復活させてから以前よりも人気が出ており、大会としてのレベルもあがり、「より勝つのが難しくなっている」とヴィヴィアーニは話す。
スプリンター受難の時代なのかもしれない。