Wilierから新グランツーリスモSRL(Granturismo SLR)登場。スーパーバイクの性能をつめこんだエンデュランスバイクが爆誕
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カザフスタンのワールドツアーチームであるアスタナが使うチームバイクを供給するのがイタリアンブランドのWilier(ウィルエール)。そんな同ブランドから長距離を快適に高速に移動できる新モデルとしてグランツーリスモSLR(Granturismo SLR)が登場した。
The breathing, the motion, sitting down and rolling on the road, freewheeling, steering and braking.
— Wilier Triestina (@WilierTriestina) December 15, 2022
From dawn to dusk, enjoy the pleasure of long-distance rides with the all-new Granturismo SLR, designed with comfort in mind.
➡️ https://t.co/0DADK9FwCp#lovemywilier pic.twitter.com/bhbPflQ4BL
目次
Wilier Granturismo SLRの特徴・概要
Granturismo SLRの立ち位置
多くのブランドは最近は基本的にエンデュランスモデルのバイクをオールロードモデルとして位置づけ、最先端のエアロ性能を備えたエアロロードバイクをガチレーシングモデルとして位置づけることが多い。
だが今回WilierはGranturismo SLRをエンデュランスモデルとして発表したが、オールロードモデルとしては位置づけず、エンデュランスバイクとエアロロードバイクの「交差点」という感じの位置づけを与えているようだ。
なおWilierの場合はエアロロードバイクとしてFilante SLRが、オールランダー(オールロード)バイクとしてZero SLRが存在している。
衝撃減衰システムActiflex 2.0搭載
今回の新モデルGranturismo SLRのまず最大の特徴は、Actiflex 2.0という機構がトップチューブとシートステーの交差地点に組み込まれていること。これはエラストマー素材の衝撃吸収材のようなものだ。これが快適性に貢献する。
Actiflexという名前のシステムはWilierのCento 10 NDRにも搭載されていた。その進化版と言えるだろう。今回のActiflex 2.0は最大で5mmのトラベル量があるようだ。
なおそのActiflex 2.0がなぜその位置にあるのかというと、後輪からの水や泥などの跳ね上げから同機構を保護するためのようだ。水などがかかりにくい位置に持ってきている。
快適性とレース性能の両立
上述のようにエンデュランスモデルでもあり、オールロードモデルでもあるだけにGranturismo SLRは32mm幅タイヤに対応。
しかし、ガチレースモデルのFilante SLRの性格をも受け継ぎ、レースに対応できる高い剛性と反応の良さをも兼ね備えている。
Wilierは、「普通のロードバイクユーザーの中に、毎日毎日ガチのレースバイクに乗るような人そんなおるか?多くないやろ。だったら、より楽な姿勢で、よりバイクと一体感のあるライドが楽しめて、バランスのいいバイクがあればええやん。でもときどきのレースで攻めることができるだけの性能も大切や」という考えで、今回のGranturismo SLRをデザインした。
Granturismo SLRは決してエアロ性能を追求したモデルではないのだが、それでもFilante SLRゆずりのフレームデザイン、ワンピース構造のコクピットシステム、それに完全にケーブルをフレームに内蔵させるデザインなど、エアロ性能の向上にも注力している。
重量や価格など
カラー展開は3色。
フレーム重量は1100g(サイズ不明:誤差+/- 5%)。フォーク重量は360g(誤差+/- 5%)。
価格は一番安いモデルが€7,400(約108万円)。これはホイールがVision Trimax、コンポがSRAM Force AXSまたはShimano Ultegra Di2。
一番高いモデルは€11,700(約170万円)、ホイールにWilier SLR38KC、コンポにCampagnoloのSuper Record EPS。