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今年のジロ・デ・イタリアでは、昨年のブエルタ・ア・エスパーニとおなじレムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)とプリモシュ・ログリッチ(Primož Roglič)との対決が見られる。TTが長いジロとなるので、TTが強いという点でもその両者が優勝候補の1位と2位だろう。
だがレムコは、最大のライバルとなるであろうログリッチについて「彼は何も恐れず、果敢に戦うやろね」と話す。
情報源:Remco Evenepoel: Roglic has no fear and can take time anywhere
ログリッチは当初ジロへ参戦しない可能性も取り沙汰されていたこともあったが、そのすぐあとに参戦を表明。レムコは「そのニュースを知ってちょっと驚いた」と話す。そして、ログリッチが肩の手術から完全に回復して誰もがトップコンディションでジロを走れるようになればいいねと述べつつも、ログリッチの高い能力については、
“That he has no fear. He really wants to take the risks to take some time, and he can do it on every kind of finish – punchy finish, uphill finish, even flat finish. He’s very strong and has a good sprint.
訳「彼は勇敢だからね、リスクと果敢にとってタイムを稼ごうとするし、どんなステージでもそれができる能力を持ってるわけよ。アップダウンのあるゴールでも、登りフィニッシュでも、平坦フィニッシュでもね。ログリッチはめっつちゃ強いし、スプリント力もあるわけ」
このようにログリッチの能力を高く評価しつつも、同時に「彼の動向には要注意や」と警戒感も示す。やはりレムコとしても最大のライバルはログリッチだろうと思っているのかもしれない。
そして驚くべきことに、ジロの主要な目標についてこう話す。
“The main goal is a stage win, then the main pressure is off,”
「メインの目標はステージ優勝かな。それが叶えばだいぶプレッシャーから解放されるからね」
続けて総合成績については、
レムコ「まずはトップ10に入ることから・・・」
と話し始めて、
レムコ「トップ5に入れたらいいかな」
レムコ「あるいは表彰台に登れたらいいかな」
と少しずつ言葉を変えていきながら、
レムコ「まぁ最後に優勝ってのは夢やね」
と話す。ただ「まずはステージ優勝を狙う」と明言する。
これはレムコ流のプレッシャーとの付き合い方なのかもしれない。最初から過度な重圧を自分にかけず、現実的かつ具体的な目標であって、それでいて最後の「夢」にもつながるための一歩として、ステージ優勝を設定しているのだろう。
まずはその一歩をきちんと踏めるかどうか、それが地に足をつけて戦えるかどうかの彼なりの基準なのだろう。逆にいえば、ジロでステージ優勝を達成したとき、レムコ・エヴェネプールのジロ制覇という物語が本格的に始まるのかもしれない。