ピドコック「シクロクロスのやる気は減りつつあった」。シクロ世界選は回避し、ヴォルタ・アン・アルガルヴェでシーズンインへ
Share your love
イネオス(INEOS Grenadiers)が誇る英国人の天才、トム・ピドコック(Tom Pidcock)。東京五輪MTB金メダリストにしてシクロクロス世界王者であり、さらには昨年のツール・ド・フランスの最難関ステージだった第12ステージのラルプデュエズでも優勝。
そんなピドコックだが、これまでもブログで紹介してきたように今年のシクロクロス世界選手権には出場しない。これは前々からチームと決めていたことだ。
そしてシクロ世界選を欠場するかわりに、これからのロードレースに向けた調整をしっかりと行い、春のロードレースシーズンを充実したものにしたいようだ。
情報源:Tom Pidcock starts 2023 with Volta ao Algarve and Omloop Het Nieuwsblad
情報源記事によると、ピドコックの今年のロードレースは2月15日~2月19日のヴォルタ・アン・アルガルヴェ(Volta ao Algarve)でスタートするようだ。
そしてその後に2月25日のオンループ・ヘット・ニュースブラッド(Omloop Het Nieuwsblad)へ。ベルギー石畳戦線の始まりだ。
シクロクロス世界選で連覇を目指さないことについてピドコックは次のように述べる。
“Honestly, in recent years I liked cyclocross less and less. Last winter, especially, I didn’t enjoy it as much as usual. That meant that mentally I wasn’t really looking forward to this cross season. But Fayetteville wasn’t my last World Championships. I can say that with a lot of certainty.”
訳「ぶっちゃけ、近年はどんどんシクロクロスのやる気はなくなっていってたのよ。特に昨シーズンはそうやね、以前ほどの楽しさはなくなってた。だから今シーズンのシクロクロスについてもあんまりやる気が起きなかった。でも去年の世界選が最後のシクロ世界選というわけじゃないよ。それだけははっきりと言える」
なお、今年のシクロ世界選の優勝予想を聞かれると、ピドコックは「ワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)」と答える。
ただし、「純粋なパワーならワウトが最強。でも世界選はパワーだけじゃなく戦略も必要」と話す。