ついにVittoriaが新タイヤCorsa Proシリーズを発表。しなやかさを維持しつつ、タイヤの総合性能アップを実現
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今シーズンこれまでプロが使っていたタイヤで、まだ正式には未発表だったタイヤがあった。それがVittoriaの新型Corsaだ。だが、ついに公式にその新しいCorsaが発表された。公式インスタをどうぞ。
Vittoria海外公式:CORSA PRO
目次
Vittoriaの新Corsa Proシリーズ
今回Vittoriaから発表されたCorsa Proシリーズには次の3種類がある。
- Corsa Pro
- Corsa Pro Control(荒れた路面用)
- Corsa Pro Speed(来年登場のTT用タイヤ)
これら3種類は、
- コットンケーシングでTPI320
- チューブレスレディ(TLR)仕様モデルも展開
- カラーはタンのみ
- グラフェンにシリカを混ぜた新コンパウンド採用
- 電気硬化法(?:electrical vulcanisation)で製造
といった点で共通している。
新Corsa Pro
しなやかさと耐久性を高次元で融合、しかも軽量化にも成功
今回は上の3種類のうち、おそらく最も購入されるであろうCorsa Proについてだけ、簡単にその概要をまとめておく。
近年のタイヤ製造技術は硬化したナイロンケーシングを使うものが大部分だが、Vittoriaは伝統的に硬化していないコットンを使ったコットンケーシングこだわってきた。それこそがまさに歴史的傑作タイヤとして名高い「Corsa」ブランドの秘密だった。
だが今回Vittoriaは電気硬化法(?:electrical vulcanisation)という製造技術を新たに導入し、コットンを硬化させてケーシングに使っている。これによりナイロンケーシングより劣る耐久性を向上させつつ、同社伝統のコットンケーシングの良さであるしなやかさをも兼ね備えた新タイヤをつくることに成功した。
おかげで対パンク性能も既存のG2.0シリーズよりも18%向上しているとのことだ。これはCorsa Pro Controlなどでも数字こそ違うが同じく対パンク性能があがっている。そして嬉しいことに、より耐久性があがりながらも、なんと既存のG2.0よりも少し軽くなっている。Corsa Proの場合は4%の軽量化だ。
タイヤの総合性能のアップ
そして既存のCorsa N.EXTで初めて採用された新しいコンパウンドで、グラフェンとシリカを混合したものをこのCorsa Proでも使用。これにより転がり抵抗の軽減、タイヤ寿命の長期化、グリップ力の増といった、タイヤの総合的パフォーマンスもアップしている。
タイヤ規格としては、チューブラーだけでなく、上述のようにチューブレスレディのモデルもあるため、その場合は700×28以上ならば近年流行りのチューブレス用ホイールのフックレスリムにも使える。
価格は、チューブラーモデルが$135.99(約1万8300円)、チューブレスレディモデルが(約1万3500円)となっている。
展開されるモデルの一覧
サイズ | ETRTO式表示 | モデル | 素材とケーシング | 色 | 重量 |
---|---|---|---|---|---|
700x28c | 28-622 | Tubeless TLR | Corespun 320TPI | Para | 295g |
700x30c | 30-622 | Tubeless TLR | Corespun 320TPI | Para | 300g |
700x32c | 32-622 | Tubeless TLR | Corespun 320TPI | Para | 320g |
700x24c | 24-622 | Tubeless TLR | Corespun 320TPI | Para | 265g |
700x26c | 26-622 | Tubeless TLR | Corespun 320TPI | Para | 275g |
23-28” | 23-28” | Tubular | Corespun K 320 TPI | Para | 285g |
25-28″ | 25-28″ | Tubular | Corespun K 320 TPI | Para | 295g |
28-28″ | 28-28″ | Tubular | Corespun K 320 TPI | Para | 340g |
30-28” | 30-28″ | Tubular | Corespun K 320 TPI | Para | 365g |
重さはイマイチですね、チューブレスの25c大体220g前後のはず
たしかに重量はけっして軽くないブヒね。
基本的にレース向け・ガチ勢向けと思われるだけにそこをどう考えるか、ガチ勢は悩みどころブヒね。