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昨夜の第7ステージでは残雪の1級山岳山頂フィニッシュとなったが期待されていたような総合争いはなく、総合勢は誰も動くことなく静かにその日を終えた。言い方を変えれば各チームはその戦力を温存したまま第1週目を終わろうとしている。
さて今夜の第8ステージは丘陵ステージで、難易度は昨日より1つ下がって★3つ。そのコースは次のようになる。
5月13日(土)午後9:00〜
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) May 12, 2023
Cycle*2023 ジロ・デ・イタリア 第7ステージ
【テルニ 〜 フォッソンブローネ】207 km(丘陵 ★★★)
解説:栗村修さん
実況:谷口廣明さん
午後6:40〜(英語)https://t.co/8KNIcRO3Nz
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信〜https://t.co/AHCeDRsT5m#Giro #jspocycle pic.twitter.com/Nrv2r4bYV2
一見すると普通のよくある丘陵ステージという感じかもしれないが、そこはジロ・デ・イタリア。やはりあらびき黒胡椒でピリリとアクセントを加えてきた。
それは上画像で150km地点と200km地点で2度登場するイ・カップチーニの登りだ。下の画像を見てほしい。
1回目の150kmで登場するだけならあまりレースに大きな影響は及ぼさないだろうが、2回目の登場はゴールまで残り7kmとなる地点だ。もちろんレース主催者側は、この登りで勝負を決めさせようという狙いでそこに設定したはず。つまり、この最後の登りがこの日を決定づけるだろう。
前半は少し緩やか、中盤から一気に勾配がきつくなるタイプの登りなので、クライマーや登れるパンチャーがアタックするには十分な舞台だろう。
当然、総合勢も勾配がきつい区間で少しでもライバルが遅れれば、それに乗じて加速する選手も現れるはず。レムコやログリッチがいつもどおりのコンディションならばならばこの登りで遅れることは考えられず、逆に差をつけようとするだろう。
ただ先日も書いたが、しばらくイタリアはずっと雨が続く天気予報。そして今日のゴールとなるフォッソンブローネも今日は降水確率70%以上で雨の予報だ。
斜度がきつい登りということは下りも難しいはずで、しかも下ってからのゴールということで、雨の中限界ギリギリのダウンヒルとなる可能性がある。そう考えると総合勢は誰も無理をしないようプロトン内で密議がなされているかもしれない。となると優勝は、序盤から大逃げした小さな集団内の誰か?