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ロット・デスティニー(Lotto-Dstny)の新鋭の未来派スプリンターのアルノー・デュ・リー(Arnaud De Lie)。今やすっかり一流スプリンターの仲間入り。そんな彼が、昨日のキャトルジュール・ド・ダンケルクに出場してゴールスプリントを争うも、なんと残り200mあたりで落車。重傷を負った。
まずはその落車シーンを見てほしい。
この落車により、デュ・リーは肋骨、胸骨の上部、左鎖骨の骨折。それに加えて肺気胸にもなっているとのこと。しばらくレースに出られそうにない。
Update on @Arnaud_De_Lie.
— Lotto Dstny (@lotto_dstny) May 16, 2023
Further examinations have revealed a pneumothorax, a fractured rib and a fracture in the upper part of the sternum. Arnaud will stay the night in the hospital, where he will be closely monitored. Surgery will likely take place in Belgium tomorrow. https://t.co/7NZBFYTGTF
今年からロット・デスティニー(Lotto-Dstny)はワールドチームからProTeamへ降格となっているが、現在のUCIチームランキングは9位でUCIポイント稼ぎは順調と言える。
そんな同チームにおいて最もポイントを稼いでいる大黒柱が現時点ではアルノー・デュ・リーだ。そんな彼のレース離脱はチームにとって大きな損失となる。またカレブ・ユアンなどの他の選手にかかるポイント獲得プレッシャーが大きくなることだろう。
昨年のロードレース界を大きく動揺させた降格騒動だが、降格を回避するため今年から実はスプリンターの重要性が今まで以上に増していると考えられる。ポイントを着実に稼ぐことが可能だからだ。そしてまさにスプリンターをチームの生存戦略の中心に据え、それを実行しているのがロット・デスティニーと言えるだろう。そんな同チームだけに、このデュ・リーの離脱は相当のダメージとなるはずだ。
もちろんあくまで降格・昇格の基準となるUCIポイントは2025年までの3年の総ポイント数であるため、今年の一時期のポイントだけですぐにどうこうという問題ではないが、それでもチームにポイント獲得への焦りが蔓延すれば、ミスによる落車など負の連鎖に陥る可能性もなくはない。