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2023ツール・ド・フランス第5ステージ

推しの子ポガチャルに異常事態!2023ツール・ド・フランス第5ステージの感想・結果・ハイライト動画

ヴィンゲゴーの攻撃!ポガチャルの失速!2023ツール・ド・フランス第5ステージの感想・結果・ハイライト動画

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2023ツール・ド・フランス第5ステージはとんでもない事態が発生。まだ第5ステージだというのに衝撃的な光景が画面に映された。

第5ステージのコース

いつものように次の記事で確認してもらいたい。

感想・ハイライト

ワウト・ファン・アールトが逃げ!

2023ツール・ド・フランス第5ステージ

今日はレース中盤に超級山岳、そしてゴール前に1級山岳ということでステージ優勝を狙う大きな逃げが出来上がる。その数40名弱。注目はその中にワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)がいることだ。

そして中間スプリントを前にしてその逃げ集団から、上の画像のように4名が飛び出す。ワウト・ファン・アールト、ヴィクトール・カンペナールツ(Victor Campenaerts)、マッズ・ピーダースン(Mads Pedersen)、そしてブライアン・コカール(Bryan Coquard)。

ピーダースンとコカールはスプリントポイント狙い、カンペナールツはユアンのためにスプリントポイント潰し?、そしてワウト・ファン・アールトはヴィンゲゴーのために前待ち、同時にタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)が最後の1級山岳でボーナスタイムを取るのを妨害するための逃げか。

そして大きな逃げ(ワウトたちの先頭を追う集団)には、UAEやユンボのアシストも入っているが、総合表彰台を狙える実力者のジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)、エマヌエル・ブッフマン(Emanuel Buchmann)、さらにはジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone)にジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)なども入っているため危険な集団だ。そのためメイン集団のUAE、ユンボ、グルパマなどは逃げを簡単に放置するわけにはいかない。

大会初の超級山岳スデ峠

大会初の超級山岳スデ峠では、ワウトらを捕まえた追走のジュリオ・チッコーネたち。しかしその中からAG2Rのフェリックス・ガル(Felix Gall)が力強い走りで抜け出し山頂を先頭通過。

だがその先の下りは濃霧。視界が悪い中での危険な下りとなる。

ガルはこれで山岳賞ポイントを大きく獲得することに成功。明日からの山岳賞ジャージ着用なるか?

最後の1級で衝撃的な光景!ポガチャル大失速!

超級で抜け出したAG2Rのガルをその後追い越したのが、Bora-hansgroheのエースで序盤の大きな逃げに乗っていたジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)だ。

ヒンドレーはこのまま力強く1級山岳マリー・ブランクを攻め続け、追走を寄せ付けない。

一方残り20kmとなったあたりで、ユンボはセップ・クス(Sepp Kuss)とヴィンゲゴー、そしてUAEはポガチャルただ一人

🐷「ヴィンゲゴーいったあああああああ!ポガチャルあっかーん!!」

これまでのポガチャルで見たことのないような失速!衝撃的な光景だ。

普段のポガチャルならばこのヴィンゲゴーのアタックについていけたはず。ところがいつもの力強さが感じられない。ペースで追うことしかできない状態だ。ポガチャルは決して余計に動いて疲労した結果だったり、ユンボのチーム力に屈した結果という失速ではない。ただただヴィンゲゴーについていけなかっただけだ。

これ、ヴィンゲゴーはポガチャルの様子がいつもと違うと感じていて、それでアタックしたのだろうか?

ポガチャルの失速を確信したヴィンゲゴーはひたすらもう踏む続けるのみ。先行するガル、チッコーネ、ブッフマンと合流しその先頭を牽引。ポガチャルとのタイム差を全力で広げにかかる。

そんなヴィンゲゴーから逃げるのが、単独で逃げ続けるヒンドレー。

2023ツール・ド・フランス第5ステージ

ヴィンゲゴーは先頭交代を要求するも他の選手は消極的。

2023ツール・ド・フランス第5ステージ
2023ツール・ド・フランス第5ステージ

4人で全力でヒンドレーを追ったとしても捕まえられるかどうかは微妙なタイム差。通常のロードレースでよく言われる「10km1分の法則」に従うと残り6kmで50秒差。

またヒンドレーのチームメイトのブッフマンがこの追走集団にいるため、彼は絶対にローテーションに加わらず、むしろ妨害する仕事が与えられた任務だ。

またヴィンゲゴーを疲れさせ、自分たちは体力を温存しておき、少なくともステージ2位を獲得すれば良いとも考えられる。UCIポイントも稼げるため価値ある2位だ。

それらの事情を考えてか、ガルもチッコーネもヴィンゲゴーに協力しない。

一方でポガチャルは後ろのアダム・イエーツのグループと合流するも速度はあがらず、ヴィンゲゴーとの差は1分以上のまま縮まらない。

ジャイ・ヒンドレーがマイヨジョーヌ獲得キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

おそらくBora-hansgroheは最初からこの日にかけていたのだろう。そうじゃないとエマヌエル・ブッフマンとヒンドレーが揃って逃げに乗るとか考えられない(?)。Boraの作戦大当たりだろう。見方を変えれば、そんな作戦を実行できるほど、ヒンドレーの調子が良いということ。

明日の第6ステージも1級山岳→超級山岳→1級山岳の山頂フィニッシュという厳しさなので、ヒンドレーが今日がんばりすぎて過大な疲労となっていれば明日にマイヨジョーヌを失うことも十分考えられる。

その場合誰がマイヨジョーヌを奪うのかといえば、もちろんヨナス・ヴィンゲゴーだ。

ポガチャルが明日までにどれだけ回復するかはわからないが、このままだと明日もポガチャルがずるずると失速する可能性もある。

今年のツール・ド・フランスはもう5日目にして早くも終戦となってしまうのだろうか。

レース後のポガチャルのコメント

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Jai Hindley BORA – hansgrohe1位との差
2Giulio Ciccone Lidl – Trek0:32
3Felix Gall AG2R Citroën Team,,
4Emanuel Buchmann BORA – hansgrohe,,
5Jonas Vingegaard Jumbo-Visma0:34
6Mattias Skjelmose Lidl – Trek1:38
7Felipe martínez Daniel INEOS Grenadiers,,
8Tadej Pogačar UAE Team Emirates,,
9David Gaudu Groupama – FDJ,,
10Carlos Rodríguez INEOS Grenadiers,,

総合トップ10

1Jai Hindley BORA – hansgrohe1位との差
2Jonas Vingegaard Jumbo-Visma0:47
3Giulio Ciccone Lidl – Trek1:03
4Emanuel Buchmann BORA – hansgrohe1:11
5Adam Yates UAE Team Emirates1:34
6Tadej Pogačar UAE Team Emirates1:40
7Simon Yates Team Jayco AlUla,,
8Mattias Skjelmose Lidl – Trek1:56
9Carlos Rodríguez INEOS Grenadiers,,
10David Gaudu Groupama – FDJ,,

各賞ジャージ

ジャージ選手名チーム名
マイヨ・ジョーヌ(総合首位)ジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)Bora-hansgrohe
マイヨ・ヴェール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(JasperPhilipsen)Alpecin-Deceuninck
マイヨブランポワルージュ(山岳賞)フェリックス・ガル(Felix Gall)AG2R Citroën
マイヨ・ブラン(新人賞:25歳以下)タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates
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6 comentarii

  1. これから更に面白い可能性大きいですね、流石にポガチャル6位だけ終わらないので、つまり今後ヴィンゲゴーアタックせずただポガチャル付いてるだけでもう安泰!

    • ほんとその通りで、ヴィンゲゴーはこれからポガチャルをマークするだけ。ポガチャルがつかれたときにゴール前で後ろからチョイ差してボーナスタイムを稼いだりするだけで十分。
      さらにポガチャルが現状で昨夜以上の走りができないならば、今日の第6ステージでとどめを刺す独走勝利もあり得るはず。
      とんでもないことになったブヒ。

  2. 大会前の脳内シミュレーションで「ポガチャルは現時点で万全はなく、調子を上げてくるなら2週目後半~3週目だろう。であれば、ユンボは1週目から攻撃を仕掛けてくるのでは?」と考えていましたが、全くその通りになりましたねー。
    正直他の選手は差がありすぎて、極端な話ヴィンゲゴーはポガチャルだけ気を付けていれば大丈夫というのが実情なんですよね。(レムコがツールに参戦するであろう来年は様相が一変するんでしょうけど)

    • ポガチャルとUAEもそのユンボの攻撃がわかっていたから、初日からガンガンいってたのかもしれないブヒね。
      逆にそうしたUAEの姿が、ユンボに「やっぱりポガチャルはまだまだだな」と確信させたのかも?

      今後ヴィンゲゴーはポガチャルをマークするだけで総合優勝が転がり込む可能性大というのは、まさにその通りブヒね。
      ただ今日の第6ステージでとどめをさしにくる可能性もあるので、今日ヴィンゲゴーがどうするかとても楽しみブヒね。

  3. Bora-hansgroheは、コンラットかブッフマンでステージ優勝を狙っていたみたいですが、なぜかヒンドレーも前にいて調子も良かったので予定を変更してそのまま独走してしまったようです。
    Bora-hansgroheの今ツールでの現実的な目標としては、いくつかのステージ優勝と、できれば総合の表彰台くらいだったと思いますが、マイヨジョーヌまで転がり込んできて大喜びですね。

    • >>なぜかヒンドレーも前にいて

      草ァ!

      ヒンドレーが最後まで総合争いをかき回してくれるとヴィンゲゴーの独走だけに終わらない大会になりそうなので期待大!

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