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ベルギーのワールドチームで、現世界王者レムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)を擁するスーダル・クイックステップ(SoudalーQuickStep)が、1650万ドル(約23億円)で身売りされるのではないかとの話しが浮上していたが、チームのボス、パトリック・ルフェーブル(Patrick Lefevere)がその情報を否定した。
情報源:Patrick Lefevere denies that Soudal-QuickStep team sold for $16.5 million
もともと少し前にベルギーメディアHet Laatste Nieuwsがその報道で、アメリカの投資家がチームを1650万ドル(1500万ユーロ)で購入するとの情報を書いていたのだが、今回ルフェーブルはそれを明確に否定した。
チームの所有権を持っているのは2010年にチームを買い取ったチェコの大富豪ズデネク・バカラ(Zdeněk Bakala)。厳密に言うと、パトリック・ルフェーブルが経営し、チームをマネージメントする会社エスペランサを買収した。ルフェーブルが言うには、今はチームの所有権の8割をズデネク・バカラが、残り2割をパトリック・ルフェーブルが共有している状態のようだ。それゆえチームの身売りにはバカラの同意が必要であり、ルフェーブルには決定権はない。
そんなバカラは身売りには興味がないとのこと。まぁ1650万ドルの100倍ぐらい積めば売るかもしれないが。バカラからすれば1650万ドルというのは端金で、そのうちいくらかが彼のふところに入ったとしても嬉しくもない程度の額なのかもしれない。
ただ、ルフェーブルが言うには「バカラは外から新しい投資を呼び込むことには興味があるだろう」とのこと。ロンド・ファン・フランデレンの後にベルギーでそういった趣旨の話をしたようだ。
レムコを狙っては、海外報道によるとイネオス、リドル・トレック、イスラエル・プレミアテック、そしてボーラ・ハンスグーエなどがオファーを出していたらしいが、ルフェーブルはそうしたライバルチームの動きからレムコを守ることに成功したようだ。
ルフェーブル「ベルギーの法律だと、レムコがうちとの契約を途中で破棄して移籍する場合おまえらんとこのチームは巨額の賠償金や裁判でのコストがかかるかもしれへんぞ。それでもええんか?」
みたいな感じで「やめとけ、やめとけ」と翻意を促していたようだ。実際にそれがどれだけ効果があったのかはわからないが。
ただ、おそらく来年度のツール・ド・フランスでレムコ・エヴェネプールがツールデビューを果たし、ポガチャル、ヴィンゲゴーらと総合バトルを繰り広げる可能性が高い。しかし正直クイックステップのチーム力はその2チームと比べると見劣りする。そもそもレムコ自身のクライミング能力がポガチャルとヴィンゲゴーには劣るはず。それを補うためにもチームの山岳アシストをまだまだ強化しなくてはならない。まぁポガチャルはいつも一人でやってるわけだが・・・
そのためにはマネーが必要。やはりーマネー、マネーは全てを解決する。マネーはパワー。
今年のこれから本格化する移籍市場の動向、そしてクイックステップに新しいスポンサがー入るかどうかが大きな関心となるだろう。