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ロードレース2023ツール・ド・フランス第12ステージ

80kmのつぶしあいのカオス!2023ツール・ド・フランス第12ステージの感想・結果・ハイライト動画

80kmのつぶしあいとカオス!2023ツール・ド・フランス第12ステージの感想・結果・ハイライト動画

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スタート直後からカオスとしかいいようのないレース展開となった昨夜の2023ツール・ド・フランス第12ステージの感想、結果、ハイライト動画、そして関連するおまけネタとして昔紹介したネタを。

第12ステージのコース

感想・ハイライト

ファビオ・ヤコブセンがリタイアf

第4ステージのゴールの舞台となった自動車サーキット場で激しく落車したファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)が第12ステージを前にリタイアとなった。チームと相談して、これ以上無理してツールを走るよりは、しっかりと肉体の回復に努めたほうがいいという判断だ。今後はしばらく休養にあて、頭と肉体をリフレッシュして今後のレース計画を検討するようだ。

つぶしあいのカオス!

今日のレースでは大きな逃げがすぐにできて、総合勢はわりとのんびりとレースをするのではないかと思っていたのだがその予想は思いっきりハズレた。

まずスタート直後に一人で飛び出したのが、なぜかマッズ・ピーダースン(Mads Pedersen)。まずこの時点で、「ファッ!?」という感じ。ステージ優勝狙いと、ジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone)のための山岳ポイントつぶしか?

その後、チームメイトのマティアス・スケルモース(Mattias Skejlmose)、マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)、フレッド・ライト(Fred Wright)、アルベルト・ベッティオール(Alberto Bettiol)が加わる。だがこの逃げは決まらない。

次にジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe)、そしてワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)たちがアタックするも、やはり決まらない。

そしてまだスタートして25kmほどしか走っていなところで、アスタナのダビ・デ・ラ・クルス(David de la Cruz)が落車してリタイア。

その後のゴールまでまだ130kmある地点での山岳ポイント争いは、チッコーネとイネオスのダニエル・マルティネス(Daniel Martínez)でポイントを分け合う形に。この後ワウト・ファン・アールトが一人で飛び出して独走をスタート。だがこれも決まらなず、しばらくしてワウトも吸収。

この動画のあとも、ディラン・トゥーンス(Dylan Teuns)とティシュ・ベノート(Tiesj Benoot)が飛び出すが、やはりこれも決まらない。スタートから60km走ってもまだ逃げが決まらない。

そんな状態だからプロトンの先頭ではポガチャルとヴィンゲゴーが今日もやりあうシーンが生まれたりする。

80km走ってようやく・・・

その後コースを80kmほど走り終えてようやく、逃げらしい逃げとして次の集団ができあがる。

この逃げをプロトンは容認。ヴィンゲゴー&ポガチャルのメイン集団とは3分以上の差がつく。これでこの集団から今日のステージ優勝者が生まれることがようやく確定したわけだ。

とにかく最初から誰もが逃げようとアタックの連続。そしてそれを吸収する動きの連続。その繰り返しの慌ただしさのまま80km近くレースが進んだ。もうみんなこの時点でだいぶ疲れていたはず。選手も見てる側も。レース前の予想以上にみんな消耗したのではないか。スタート直後ならともかく、中盤までずっとこんなカオスが続くとは思いもしなかっただろう。

残り30km:ヨン様アタック!

逃げ集団の中に2名の選手を送りこんでいたコフィディス。ギョウム・マルタン(Guillaume Martin)とヨン様ことヨン・イサギレ(Ion Izagirre)だ。そのうちイサギレがアタックし一人で飛び出すこと成功!マルタンはイサギレを先行させるために、逃げ集団に残り他選手をチェックする役割へ。

そのイサギレは快調に独走を続けるが、残り10kmで追走とは45秒差。追走が一丸となって本気で追いかければ捕まえられそうだが・・・そうは上手く協調できないのがロードレースのおもしろいところ。案の定、今日の追走もまとまり欠く。ただその原因の1つはやはりチームメイトのマルタンの存在だ。マルタンが上手くローテーションを邪魔する働きをこなした。

逃げ切り勝利の可能性が高くなり、コフィディスの監督もヒートアップ!魂の叫びでイサギレを鼓舞する。

結局、追走との差は縮まるどころか1分以上に広がり・・・

ヨン様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

今年のイサギレは4月1日のグランプレミオ・ミゲルインデュラインで優勝、その後故郷のイツリア・バスクカントリーでも総合3位、リエージュでも16位、そしてツールの前哨戦の1つツール・ド・スイスでも総合12位と、安定した好調さをキープしてきたと言える。だからこそツールのメンバーに選ばれたのだろうし、その好調さを結果に結びつけた形だ。

これでコフィディスは第2ステージに続いて今大会2勝目となった。

ヨン・イサギレ、勝利の舞い

(‘A`)「ロードレースの選手が音楽・・・アスタナ・・・ラップ・・・うっ、頭が・・・」

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Ion Izagirre Cofidis1位との差
2Mathieu Burgaudeau TotalEnergies0:58
3Matteo Jorgenson Movistar Team,,
4Tiesj Benoot Jumbo-Visma1:06
5Halland johannessen Tobias Uno-X Pro Cycling Team1:11
6Thibaut Pinot Groupama – FDJ1:13
7Guillaume Martin Cofidis,,
8Dylan Teuns Israel – Premier Tech1:27
9Ruben Guerreiro Movistar Team,,
10Victor Campenaerts Lotto Dstny3:02

総合トップ10

1Jonas Vingegaard Jumbo-Visma1位との差
2Tadej Pogačar UAE Team Emirates0:17
3Jai Hindley BORA – hansgrohe2:40
4Carlos Rodríguez INEOS Grenadiers4:22
5Pello Bilbao Bahrain – Victorious4:34
6Adam Yates UAE Team Emirates4:39
7Simon Yates Team Jayco AlUla4:44
8Thomas Pidcock INEOS Grenadiers5:26
9David Gaudu Groupama – FDJ6:01
10Thibaut Pinot Groupama – FDJ6:33
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6 comentarii

  1. 吉野家ww

    それにしてもユンボのアシスト陣が心身共にかなりすり減っていそうなのが気になります(逆に1週目に比べてUAEのアシスト陣がかなり元気そう)

    • UAEのアシストは第1週はずっと「今年もこれか(呆れ」みたいなことが多かったけど、ここ数日はちょっと様子が違う?
      ひょっとしたらUAEはアシストをずっと温存していた可能性が?まるでユンボとは真逆の戦略を描いていた可能性があるブヒね。

      そしてアダム・イエーツ(Adam Yates)の存在がUAEにとってポガチャルを助ける切り札になるかも。ポガチャルを囮にしてアダムが逃げれば、ユンボは追わざるを得なくなるはず。
      UAEの鍵はアダムなのか!?

  2. マチューくん、敢闘賞もらったのは幸いでした。
    飛び出して調子よければそのまま独走に持ち込みたかった。けど、意外と調子が上がらなかった…という様子でしたね。
    イサギレにアタックされて、追走に吸収されたあたりの映像からは「ちょっと疲れたゼ、戻ろ」的な雰囲気が背中から出てましたよ^ ^;

    • マチューは最後だいぶ疲労した感じだったブヒね。
      ひょっとしたら暑さの影響もあったのかも?
      でも今年のツール・ド・フランスはしっかり完走できそう。

  3. イサギレ選手お見事!確か、前にツールでステージ優勝したときも、ダウンヒルでぶっちぎって勝利だったような…?

    • イサギレはほんと見事なタイミングだったブヒね。
      これからまたもう1つステージ優勝狙ってきそう

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