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2023ツール・ド・フランス第13ステージ

8秒!2023ツール・ド・フランス第13ステージの感想・結果・ハイライト動画

8秒!2023ツール・ド・フランス第13ステージの感想・結果・ハイライト動画

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今年のツール・ド・フランスは初日からずっといろいろおかしいと言われ続けているが、昨夜の第13ステージは、予想外というか予想通りというかやはり、スタートからプロトンは平均時速52.7kmという狂ったスピード走り続けるというおかしな展開に。

そしてこの日のメインディッシュ、ゴールの舞台となる超級山岳では、UAEがしっかりとアシストを揃え最後までポガチャルをアシストし、一方でユンボのほうが先にほとんどのアシスト陣が脱落するという今大会初めての光景が繰り広げられた。

第13ステージのコース

いつもどおりこちらの記事でどうぞ。

感想・ハイライト

スタートから前半は平均時速52.7km

20名の逃げ!

超級で元世界王者が復活!

逃げ集団はゴールとなる超級山岳グラン・コロビエに入りしばらくするといっきに人数が減る。その中からGroupamaーFDJのカンタン・パシェ(Quentin Pacher)が一人アタック。

このあと残り11kmとなったところで、先頭集団から少し遅れていたように思えたイネオスのKWSKことミハウ・クフィアトコフスキ(Michał Kwiatkowski)が後方からいきなり追いつきアタック!

先日のステージでもKWSKは勝てなかったものの好走をしていて、そのとき🐷は「KWSK完全復活か」とつぶやいたものだが、今日も復活したその強さを見せつける走り。

UAEがユンボを超えた・・・!?

2023ツール・ド・フランス第13ステージ

そして今日一番の衝撃が、超級山岳でUAEトレインが盤石の体制でポガチャルをアシストしていたこと。今大会の山岳ステージでこんな力強いUAEのアシスト陣を観たことがあっただろうか?特にマルク・ソレル(Marc Soler)が長い時間この山を鬼気迫る表情でガチ牽引。ひとりで麓から10km近く引いたか?

逆にUAEトレインにやられたのかユンボは早い段階でワウトをはじめてアシストがいなくなる事態に。この超級の後半までまともに残ったのはセップ・クス(Sepp Kuss)だけという状況。

これまでとは真逆の光景が画面に広がる。まさか、UAEは第2週のこの山岳三連戦、そして最終週のためにチーム力を温存して第1週目はあえて力を抜き、ユンボを強制的に働かせていたのか?さすがに「第1週はポガチャル一人で乗り切れ」みたいな危険な賭けをしていたとは思えないが。

そしてこの後、アダム・イエーツ(Adam Yates)のアタックもしかけ、ユンボをゆさぶる。

🐷「これなんのためにアタックしたんや?」

とも正直おもったのだが、おもしろかったのでヨシ!

そしてKWSKはタレることもなくペダルを踏み続けて・・・

元世界王者KWSK、完全復活!これは今年の世界選手権も期待できる?

そしてポガチャルいったああああ!

2023ツール・ド・フランス第13ステージ

ヴィンゲゴーが追いかける!

2023ツール・ド・フランス第13ステージ

ああああ!差が!!SAGA!佐賀!ちば、しが、さが!

ポガチャルは、ヴィンゲゴーに4秒差をつけてステージ3位に入ったことで、さらにボーナスタイムを4秒獲得。一方でヴィンゲゴーは4位だったのでボーナスタイムなし。結果、ポガチャルがヴィンゲゴーから合計8秒を奪うことに成功。これで17-8 = 9秒差にまで二人の総合タイム差が縮小されてしまった。

とにかく登りでのポガチャルのスプリント力が異常すぎる。もっと登りが長く、標高がもっと高ければヴィンゲゴーのほうに分があるのかもしれないが、このレベルの登りだとポガチャルは無敵か。

これで山岳三連戦の初日が終わったわけだが、まだ残り2日ある。今回最大のポイントは上で書いたようにUAEのチーム力だ。明日からもUAEがこんな支配力を見せるならば、そしてユンボが今日のようになれば、ヴィンゲゴー危うし。

また今年のポガチャルは昨年までと違って余計な動きをほとんどしていないのも重要な点だ。第1週目にいきなり「おいおい、これで今年のツール・ド・フランス終わりか・・・」とファンが絶望するようなタイム差を登りでつけられたの、今はこんな状態になっている。

ポガチャルは自分自身の能力を信じ、チーム力を信じ、そしてスマートに走るという任務に集中し続けているように思える。

あれほど追い詰められた状況に陥ったのに、慌てることも焦ることもなく平常心でそんな任務を続けられるものなのかか・・・どんなメンタルしてるんだ。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

1Michał Kwiatkowski INEOS Grenadiers1位との差
2Maxim van Gils Lotto Dstny0:47
3Tadej Pogačar UAE Team Emirates0:50
4Jonas Vingegaard Jumbo-Visma0:54
5Thomas Pidcock INEOS Grenadiers1:03
6Jai Hindley BORA – hansgrohe1:05
7James Shaw EF Education-EasyPost,,
8Harold Tejada Astana Qazaqstan Team,,
9Simon Yates Team Jayco AlUla1:14
10Adam Yates UAE Team Emirates1:18

総合トップ10

1Jonas Vingegaard Jumbo-Visma1位との差
2Tadej Pogačar UAE Team Emirates0:09
3Jai Hindley BORA – hansgrohe2:51
4Carlos Rodríguez INEOS Grenadiers4:48
5Adam Yates UAE Team Emirates5:03
6Simon Yates Team Jayco AlUla5:04
7Pello Bilbao Bahrain – Victorious5:25
8Thomas Pidcock INEOS Grenadiers5:35
9David Gaudu Groupama – FDJ6:52
10Sepp Kuss Jumbo-Visma7:11

各賞ジャージ

ジャージ選手名チーム名
マイヨ・ジョーヌ(総合首位)ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)Jumbo-Visma
マイヨ・ヴェール(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(JasperPhilipsen)Alpecin-Deceuninck
マイヨブランポワルージュ(山岳賞)ニールソン・ポーレス(Neilson Powless)EF Education-EasyPost
マイヨ・ブラン(新人賞:25歳以下)タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)UAE Team Emirates
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6 comentarii

  1. ポガチャルもすごいけどヴィンゲゴーもよくその差で収めたね〜。今年はまだ楽しめそうな予感。

    • 差が一桁台になったことで、今日から二人の勝負は実質的に仕切り直しという感じになったブヒね。
      第1週目のときはもう終戦かと思ったものだけど、まだまだ最終週まで興奮できそうブヒね

  2. やはり……というかUAEアシスト陣はアルプス決戦にピークを持ってきていた感じですね。

    気になるのは早々と遅れていたユンボアシスト陣ですが……どうも、敢えてついていかなかった感があるんですよね……「勝負は今日と明日だ。」と言っているかのよう。今日、ワウト(+α)が逃げに乗って前待ちを行うつもりなんでしょうか。

    • たしかにワウトのあっさりした落ち方を見ると、あえて脚を温存した気配があるブヒね。
      今回は距離も短く山岳も実質的に1つだけだったので、ヴィンゲゴーとクスだけでいけるだろという作戦だったのかも。

      そうならば、この土日にユンボ vs UAEの総力戦が見られるかも?

  3. 5ステージの時点でこれで今年のツール終わりか、、と思いましたが、とんでもなかったですね!
    それはともかくサイモンとアダムが1秒差って、、さすが双子!?

    • はたしてどちらのサイモンが最後に表彰台にのぼるのか!?
      まだまだこれからの山岳次第でヒンドレーとの差は縮小できそうブヒね

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