今夜は大会最恐ステージ!2023ツール・ド・フランス第17ステージのコースについて
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昨夜の2023ツール・ド・フランス第16ステージの個人タイムトライアルは、とんでもない狂った世界だった。その狂気と衝撃のステージをうけて、今日の第17ステージは今大会最高難易度のステージ(クイーンステージ)となる。その獲得標高は5000mを超える!
そんな今日の恐ろしいコースプロフィールがこちら。
7月19日(水)⚠️午後6:55〜
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) July 18, 2023
Cycle*2023 ツール・ド・フランス 第17ステージ
【モン・ブラン 〜 クールシュヴェル】165.7 km(山岳)
ゲスト:元嶋佑弥さん(#88 JLOC Lamborughini GT3)
解説:飯島誠さん、中根英登さん
実況:サッシャさん、永田実さんhttps://t.co/yrmF2M1wKy#TDF2023 #jspocycle pic.twitter.com/y023FFBDKf
先述のように獲得標高5000mを超える恐ろしいステージとなる。昨日の個人TTがよくライバルを逆転できたとしても今日で総合成績がまた再逆転となることもあるだろう。
山岳は1級1級2級そして最後に超級のロズ峠。ロズ峠以外は総合エースたちにとってはただの山。特に何も起こらずに普通に通り過ぎるだけだろう。結局は最後のロズ峠で全てが決まるはず。
そのロズ峠単独のデータがこちら。
登坂距離28.1km、平均斜度6%。さらに最大斜度24%!素人が登ると途中で死ぬ。
今日の注目点は2点。
1つ目は言うまでもなくポガチャル vs ヴィンゲゴーの争い。昨日とんでもない狂ったタイムを叩き出した化け物ヴィンゲゴー、そして大差をつけられたポガチャルが今日どう動くのか、動けるのか。逆にヴィンゲゴーの調子が今日落ちることはないのか?
ポガチャルとしてはもともとあまり高い標高の山岳は得意ではないと言われているようだが、ロズ峠の山頂は2300mを超える標高で空気は当然薄い。骨折でツール・ド・フランス前の調整不足かもしれないと言われることもあるポガチャルはこの高い標高に耐えられるのか。
昨日の大差を覆すにはこのロズ峠を超高速で登り、斜度24%区間でも加速することが必要。ただし、その24%区間だけでアタックしてヴィンゲゴーを突き放しても大きなタイムは稼げない。それよりもずっと前の地点からヴィンゲゴーに差をつけるしかない。そんなことが可能なのか?
一方でヴィンゲゴーとしてはポガチャルに多少タイム差をつけられても無理する必要はなく、淡々の登ればいいだけという有利さ。今日が終わってもまだ山岳ステージは残っている。今日のクイーンステージさえ乗り切れば、あとはポガチャルの背後をマークしておくだけでOK。つまりそれができるだけの体力を管理すればいい。玉砕覚悟で攻撃をしかけるしかない、追い詰められたポガチャルとは全く状況が異なる。
注目点2つ目は山岳賞争い。というのも今日のロズ峠では山岳ポイントが2倍となる。そもそも超級山岳では大きなポイントを一気に稼げるのだが、それが今日は2倍。
ニールソン・ポーレス(Neilson Powless)とジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone)がロズ峠以外の峠で山岳ポイントを激しく争うはず。そのために両チームのトレインがプロトン先頭で火花を散らすか。
ただ、ロズ峠をトップで通過し大きなポイントを稼ぐのはやはりポガチャルとヴィンゲゴーのどちらかだろう。そう考えると今後の山岳ステージのことも考えると、山岳賞も結局その二人のものになる可能性も高い。だからといってポーレスもチッコーネも「やるだけ無駄」と最初から諦めるわけにはいかないだろう。
あとはおまけの注目点としてスプリンターたちのグルペットがタイムアウト失格にならないかどうかが重要だ。
今年のツール全然読めない、2位以下の時間差考えるとポガチャルが玉砕の覚悟でアタックするはずけど。。。
ポガチャルは性格的にまだまだ攻撃する(確信)はず。でもヴィンゲゴーは必ずしもそれに全てつきあう必要もないといえばないと思うし・・・
だから個人的には昨日で勝負あった感があるのだけど。
でも昨日の走り見てると、ポガチャルよりヴィンゲゴーのほうが頭に血がのぼりやすいというか、血気盛んで向こう見ずなところがあるのかも?
ヴィンゲゴーが冷静さ欠くとわからなくなってくるブヒね。
ほんと今年のツールは、
ポガチャルがあの手この手でヴィンゲゴーを挑発するような動きを見せたら面白そう。
ヴィンゲゴーはどれだけ冷静に走れるか…(挑発に乗ってアタックを仕掛けたら、それこそポガチャルのカウンターの餌食になりそう)?
攻撃どころかとんでもないことになっちゃったブヒね