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2023ツール・ド・フランス第17ステージのタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)

ポガチャル「何が起こったのかわからない。1日中エネルギーを補給してたけど全然力が入らなかった」

2023ツール・ド・フランス第17ステージ後のタデイ・ポガチャルのコメント

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「こんなポガチャルの姿は見たことない・・・」。誰もがそう思ったであろう昨夜の2023ツール・ド・フランス第17ステージ。ポガチャルは最後の超級山岳で大失速となり、実質的にそこでポガチャルのツール・ド・フランスが終わった。

そんなポガチャルはレース後に「何が起こったのかわからない」と語る。

情報源:Tadej Pogačar in perdition: ‘This was one of my worst days on the bike’

“I’m gone. I’m dead.”

世界中がまさかと驚いたポガチャルの失速。チーム無線で彼は上の言葉を発し、チームに「自分は終わった」と伝えていた。

そしてレース後にポガチャルは次のように語る。

“I don’t know what happened. I must say, today was one of my worst days on the bike.

訳「自分の肉体に何が起こったのかわからないのよ。ただ今日は自分のキャリア最悪の日の1つだったと言わざるを得ないね」

そしてレース中はとにかくずっと補給食を食べ続けエネルギーを摂取していたと話す。だがそのエネルギーがペダルを踏む力にならなかったとも言う。また昨年のツール・ド・フランスでヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)から3分失ったステージと比べても今日のほうがずっとひどかったと話す。

ポガチャルの話では、もう最後の超級の入り口にたどり着いた時点で体内のエネルギーは空っぽだったようだ。チームメイトのサポートがなければ2位の座も失っていただろうとも話す。

そんなポガチャルを最後まで献身的になんとかゴールへ導いたがマルク・ソレル(Marc Soler)だ。ゴール後に次のように語った。

“When I dropped back with some water for him, he told me ‘I’m not feeling great,’”

訳「ポガチャルのための水を受け取るため後方に下がったとき、ポガチャルは『今日は調子悪いわ』と言ってきたんよ」

ポガチャルは今日からのレースについて「これからの2日間で回復したい」と話し、

“And if we can aim for a stage 20 win inside the team and keep the podium with me and Adam, that’s a good finish.”

訳「最後の山岳ステージの第20ステージを狙い、自分とアダム・イエーツ(Adam Yates)の総合表彰台をキープできるなら、それは良い終わり方やろね」

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12 comentarii

  1. 失速後のポガちゃん、気の毒に思えるほどでしたね。
    表情も生気が失せてた感じ。
    対してユンボandヴィンゲゴーは、後半戦に狙いを定めて前半戦をしのいできたんでしょうね。
    アシスト陣が早々に(割とあっさりと)離脱していくし、ポガちゃんとの対決も時間差を計算しながら走りを抑えてた様子。
    チームからの指示をしっかり守って走ってるから、自分としては飛び出したくてもグッと我慢してたんじゃないかなぁと。
    UAEも強力な布陣を揃えてきたんだけど、ユンボの方が強かだったかなぁと思ってます。

    • ユンボは本当に、かつてのチームSKYのようにチーム全体としてきっちりと仕事をこなしたという感じ。
      おそらく「ポガチャルとの差がこのステージでこの秒差なら、このワットでこう走って翌日につなげる」みたいな想定を各ステージごとに複数パターン用意し、かなり綿密にシナリオ作って、ツールに臨んでいるのではないかなと。

      ただ、今年についてはUAEも第1週はあえて仕事しなかった?みたいな戦略性も感じられ、昨日もチームメイトが最後まで任務を果たしていたので昨年と比べると大きくチーム力が改善した感じブヒね。

      決定的な差は、ユンボのツール制覇にかける執念というか集中力というか本気度というか、結局はそれかなと。

      • そういう印象ですねぇ。
        恐らくユンボは、ヴィンゲゴーがマイヨジョーヌ着て以降の前半戦は、ポガチャンにマイヨジョーヌ渡っても「数秒差ならそれでもOKよん」的なスタンスだったような気がするんですよ。
        がUAEもさる者、微妙な線でヴィンゲゴーに着せ続けてユンボにリーダーチームの役割をやらせる、という作戦でアシスト陣温存を図ってたんじゃないかなぁと見てました。

        • 今年はUAEのレベルがあがっただけに両チームの作戦どうこうの妄想が捗ったというおもしろさもあったブヒね。
          結果は意外な結末で終わることになったわけだけど、来年に向けてという意味ではポガチャルとUAEが今年の結果を踏まえて年間のレース計画などをどのように修正するのか興味深くなってきたブヒね。

  2. ソレルも大人になりましたねえ…
    いつぞやのブエルタで、前待ち&あわよくばステージ優勝というときに、ついていけなくなりつつあったキンタナのアシストを命じられて怒りのポーズをしていたのを思い出しました。

    • ソレルもそろそろ30歳・・・ポガチャルの明るい性格も考えてまるでかわいい弟のように思っているのかもしれないブヒね。

  3. しかし心を折られる瞬間の呟きを全世界に中継するってのは悪趣味極まりないですね。
    個人的にはチーム無線の中継は正直意味あるの?って思いますし、こんなんに出くわすなら益々聴きたくないですわ。

    高校野球で、ほぼ一人でチームを引っ張って来たピッチャーが、甲子園でタレント軍団チームに打ち崩される~みたいなのを観るのが好きな御仁には、堪らんのでしょうが。

    • そのへん、選手会のほうから選手の心情を守るために今後提案かなにかでてくるかもしれないブヒね。

      あと、チーム無線の中継はたしかにたいした意味ないブヒね。
      結局のところレースの局面を左右するような重要な情報が出てきたわけでもないし。
      どうせならチームカーの食事風景とか、各チームのシェフの調理風景とメニューとか毎日流してくれるほうがまだおもしろそうな感じ。

  4. ポガチャルは実は人間ではないのでは?と内心で思ってましたw。バッドデイって、あるんですねえ…。 ユンボもUAEも、アシスト陣の使い方が今までとは違いますね。山岳にエースを置いて離脱とか、本当に計算ずくで出来るの!?って感じです。大会後、戦略的なコメントがお互いの監督から聞けたらいいなーと思います。

    • バッドデイはほんと本人も気づかないうちに突然来るみたいブヒね。来てからわかるみたいな。
      いろいろ数値化されてデータも可視化されていても、予兆とかつかむのも難しいみたいで結局走ってみないとわからないという。

      何もかも計算してるわけじゃないと思うけど、ある程度の大まかなシナリオはいくつも作っていると思うブヒね。
      あとは1日ごとの成績とか他チームの動きを見ながら微修正という感じなのではないかなと。

  5. 気の毒なくらいでしたね。実際どうなっていたかはチームの医事部門が判断するんでしょうけど、勝手な推論すれば 数年にわたる 超人的な活躍による 蓄積疲労で 脳内の体の防御機構が スイッチを絞ったと見て居ます。妄想の類ですから……w

    • ほんとあんなポガチャルの姿をみたのはみんな初めてだったかも。
      おそらくツール・ド・フランス前の準備が不足していたせいで、パワーなどの調整は間に合っても、疲労耐性は下がっていたのかも?
      それが脳内のスイッチに関連していた可能性も!?

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