今夜の2023ブエルタ第2ステージのコースと優勝予想
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昨夜の2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージは雨の中のチームタイムトライアルとなり、落車も発生。各チームがトラブルを避けるため慎重な走りを求められた結果、本来のいくつかの優勝候補チームが持つチームタイムトライアル能力を発揮できないまま終わる展開となった。おそらくはどのチームもトラブル回避が最優先。タイムは二の次といった作戦で臨んだことだろう。
そして今日から普通のロードレースが始まるわけだが、なんと今日も現地のバルセロナ地域は雨予報だ。降水確率は90%~100%。絶対に降る(確信)。そんな第2ステージのコースプロフィールがこちら。
ブエルタ・ア・エスパーニャは例年いわゆる「ブエルタ・クオリティ」という大会運営やコース設定でファンに人気(?)だが、今年のブエルタも大会通じてコースがヤバい。「は?(威圧)」と言いたくなるコースばかりだ。
そんなヤバいブエルタを象徴するように2日目もスタート直後から3級山岳の登板から始まる。山岳賞(モンターニャ)ジャージことマイヨ・ルナレス・アスーレスを狙う選手が確実にスタート直後から飛び出してアタック合戦となるだろう。最初の3級(1位通過は3ポイント)と2級(1位通過は5ポイント)で最大8ポイント稼げる。最後の3級山岳まで争うのか、それとも途中で脱落するのかはライバルたちとのポイント差とチームからの指示次第。
明日の第3ステージはさっそく1級山岳がゴール手前に2つという意味不明なコースなので、「明日は無理!1回だけでも山岳賞ジャージを着られればヨシ!」と考えるならば、ライバルたちのポイント差次第で今日の2級山岳のあとに遅れていくのもアリか。ただ、逆にいえば最低でもその2級まではガチで踏まないといけないだろう。
そして上述のように今日は雨なので山の下りの落車が心配だ。これらの山岳の下りが実際にどのような道路になっているのかがわからないが、さほど厳しい下りでなかったとしても油断はできない。
総合勢はもちろん動くことはないだろうが、スプリンター勢がどうするかがポイント。最初の2つの山岳では遅れるだろうが、それも前半部分なのでチーム全体でエーススプリンターを引っ張ればプロトンに復帰は可能か。
ただゴール前も登りになっているため登れないピュアスプリンターはどちらにしろチャンスはなさそうだ。その斜度次第ではスプリント力のあるクライマーやパンチャーも勝てるか。
優勝予想は、AG2R Citroënのアンドレア・ヴェンドラーメ(Andrea Vendrame)が飛び出してかーらーのー、Lotto-Dstnyのミラン・メンテン(Milan Menten)で。