ユンボ大サーカス開幕!2023ブエルタ第6ステージの感想・結果・ハイライト動画
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今日の2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージはやはり最後の1級山岳が最大の勝負どころだった。なにせ斜度10%以上の激坂区間のオンパレードという登り。そしてそこでユンボがまずは今大会最初の鉄槌を振り下ろした。
目次
第6ステージのコース
いつものようにこちらの記事でどうぞ。
感想・ハイライト
これ逃げ・・・逃げなのか?
今日の逃げ集団はなんと40名以上!そのメンツは次の通り。
#LaVuelta23 / Tema la taille de l’échappée. Un réel peloton. Que des beaux noms, on va se régaler. #LesRP pic.twitter.com/EldCA7QQgJ
— Renaud Breban (@RenaudB31) August 31, 2023
なぜかユンボ・ヴィズマのスーパーアシストのセップ・クスにディラン・ファン・バールレがいたり、スーダル・クイックステップのマティア・カッタネオやイス・フェルファークがいたり、さらにはUAEのマルク・ソレルやイネオスのホナタン・カストロビエホがいたり、かと思えばロマン・バルデにヒュー・カーシたちがいたりともうわけがわからない。
これを逃げと呼んでいいのか?逃げが大きくなるのは予想していた人も多いだろうが、誰もこんなカオスのメンバーになるとは全く予想していなかっただろう。
UAEとクイックステップのアシストがリタイア
落車リタイアが多数います😢
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) August 31, 2023
残り距離82.6km、先頭23人+17人(?)、6分47秒差
Cycle*2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第6ステージ
【ラ・ヴァイ・ドゥイショー 〜 ハバランブレ天文台】183.1km(山岳)
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信〜https://t.co/PZj17b6yIp#LaVuelta23 #jspocycle pic.twitter.com/0ZoLKWOsNV
UAEのスーパークライマーのジェイ・ヴァイン(Jay Vine)が今日のステージ中の落車でリタイア。フアン・アユソー(Juan Ayuso)にとってあまりにも痛いアシストの喪失だ。
そして違うタイミングでクイックステップのアンドレア・バジオーリ(Andrea Bagioli)もリタイア。レムコのアシストも一人減ってしまった。
メイン集団の誤算と1級山岳
この日唯一の勝負どころである山頂フィニッシュとなる最後の1級山岳に向けて、30名ほどの逃げを追いかけるメイン集団は6分以上の差を少しずつ縮めながら追走。しかし、3分以上の差を残したまま逃げ集団が1級山岳に突入。
逃げはとにかく大集団だったためみんな脚を残すことができており、さらにはメンツも強力。これは逃げ切り確定か?メイン集団はもっと逃げとのタイム差をつめておくべきだったか。最初から最後まで誤算続きだったかもしれない。
レムコが・・・そしてユンボ大サーカス!
逃げからは残り4kmでモビスターのエイネル・アウグスト・ルビオがアタック。それに、セップ・クス、ロマン・バルデ、レニー・マルティネスがついていく。
同時に後方のメイン集団ではユンボのエース、プリモシュ・ログリッチがアタック!そしてヨナス・ヴィンゲゴーはログリッチのアシストしながら後ろからログリッチと合流。これにモビスターのエースのエンリク・マスが食らいつく。
そして激坂でレムコが遅れる!ログリッチとヴィンゲゴーたちについていけない!
先頭集団からセップ・クスがいったああああああああああああ!!クスが満を持して激坂を独走へ!
ユンボ大サーカスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
今日のコース紹介の記事では、記事タイトルを「ユンボ大サーカス確実の1級の山頂フィニッシュ!今日の2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージのコースと優勝予想」としたわけだが、まさにその通りにユンボがブエルタを支配するため動いてきた。
そんなユンボ大サーカスのフィニッシュ動画がこちら。
今季3つめのグランツールでエースを支え続けたセップ・クスが嬉しいステージ勝利!レニー・マルティネス(GFC)が2位でマイヨ・ロホ獲得!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) August 31, 2023
Cycle*2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第6ステージ
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信〜https://t.co/PZj17b6yIp#LaVuelta23 #jspocycle pic.twitter.com/KnqX1FCjl9
ログリッチとヴィンゲゴー、アユソがフィニッシュ
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) August 31, 2023
エヴェネプールはログリッチから32秒くらいタイムを失う
Cycle*2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第6ステージ
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信〜https://t.co/PZj17b6yIp#LaVuelta23 #jspocycle pic.twitter.com/GUBJH3eseW
🐷「アカン強すぎる」
まだブエルタは6日目だが、今日で実質的に終了となってしまうのか?レムコたちの挽回はあり得るのか?
思い返せば今年のツール・ド・フランスでは第5ステージでは、あのタデイ・ポガチャルが山でヴィンゲゴーについていけず大きなタイム差をつけられた。しかしポガチャルは翌日の第6ステージで逆にヴィンゲゴーを置き去りにしてタイム差を縮小させた。そのときの感想記事がこちら。
- 過去記事:推しの子ポガチャルに異常事態!2023ツール・ド・フランス第5ステージの感想・結果・ハイライト動画
- 過去記事:この男ヤバい、ヤバすぎる。2023ツール・ド・フランス第6ステージの感想・結果・ハイライト動画
はたしてこのブエルタでは、レムコたちがポガチャルのようにユンボに反撃を喰わえることができるか?
もしかして、昨日のレムコは今日のこれを予想してたからボーナスタイム4秒を取りに行ったのか。今日のダメージを最小にするために#ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ツール・ド・フランス #ジロ #ブエルタ #jspocycle #gcn #世界選手権
— バイクニュースマグ@ワイアードの豚 (@BikeNewsMag) August 31, 2023
そして今日のスタートまで新人賞2位だったGroupamaーFDJのレニー・マルティネス(Lenny Martinez)はレムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)が総合リーダージャージを着用していたので、繰り下げで彼が新人賞ジャージを着用していた。
しかし、今日の結果によってマルティネスが総合首位かつ新人賞1位となったことで、明日は逆にレムコが繰り下げで新人賞ジャージを着ることとなる。偶然かもしれないが、なかなかおもしろいことになっている。(レムコがベルギーチャンピオンジャージを持っているのを忘れていた)
レース全体のハイライト動画
結果
ステージトップ10
1 | Sepp Kuss | Jumbo-Visma | 1位との差 |
2 | Lenny Martinez | Groupama – FDJ | 0:26 |
3 | Romain Bardet | Team dsm – firmenich | 0:31 |
4 | Mikel Landa | Bahrain – Victorious | 0:46 |
5 | Marc Soler | UAE Team Emirates | ,, |
6 | Wout Poels | Bahrain – Victorious | 1:03 |
7 | Augusto rubio Einer | Movistar Team | 1:05 |
8 | Cristián Rodríguez | Team Arkéa Samsic | 1:12 |
9 | Steff Cras | TotalEnergies | ,, |
10 | Alveiro cepeda Jefferson | Caja Rural – Seguros RGA | 1:26 |
総合トップ10
1 | Lenny Martinez | Groupama – FDJ | 1位との差 |
2 | Sepp Kuss | Jumbo-Visma | 0:08 |
3 | Marc Soler | UAE Team Emirates | 0:51 |
4 | Wout Poels | Bahrain – Victorious | 1:41 |
5 | Steff Cras | TotalEnergies | 1:48 |
6 | Mikel Landa | Bahrain – Victorious | 1:58 |
7 | Alveiro cepeda Jefferson | Caja Rural – Seguros RGA | 2:06 |
8 | David de la Cruz | Astana Qazaqstan Team | 2:23 |
9 | Remco Evenepoel | Soudal – Quick Step | 2:47 |
10 | Enric Mas | Movistar Team | 2:50 |
各賞ジャージ
マイヨ・ロホ(総合首位) | Lenny Martinez | GroupamaーFDJ |
マイヨ・ベルデ(ポイント賞) | Kaden Groves | Alpecin-Deceuninck |
マイヨ・ルナレス・アスーレス(山岳賞) | Eduardo Sepúlveda | Lotto-Dstny |
マイヨ・ブランコ(新人賞) | Lenny Martinez | GroupamaーFDJ |
Jumbo-Vismaは、もうセップ・クスがGCエースでいいんじゃないですかね。
やはり以前から言われいてたように「第3の男」が真のエースになるのか・・・
これもうユンボはブエルタの表彰台独占を狙っているブヒね。今日の結果だけを見れば、このまま進めば1位クス、2位ログリッチ、3位ヴィンゲゴーが十分実現できそうな雰囲気。
クスがエースになるかどうかは、今週土日、そして火曜日の個人TTの結果ではっきりしそうブヒね。
レムコが繰り下げのジャージ着ないですよ、ベルギーのチャンピオンジャージあります、チャンピオンジャージは繰り下げのジャージより順位が高い、つまり新人賞ジャージ更に繰り下げになります。
あー!レムコがベルギーチャンピオンジャージ持っていたのをすっかり忘れていたブヒね。
修正完了!感謝!
最後クスがわざと緩めていたように見えたのは私だけだろうか…?(マイヨロホを獲らないように)
あーたしかにその考えはアリかも。集団牽引の責任を回避するという点では大事なポイントだったかも。
上手く調整した可能性はあると思うブヒ。
まったく気が付かなかったのですが、僅か8秒差なのでありそうな話ですね。
Jumbo-Vismaはツールドフランスに続き物量作戦で米帝プレイをしているようにしか思ってなかったのですが、そんなところにまで気を配っているとしたら恐ろしいですね。
一方で、すべてを独占せず成果を分かち合うというロードレースの精神(いまどきあるのか?)にのっとっているのかもしれません。
クスの走力からすればあの登りで、あと8秒は縮小できたはず・・・と考えられなくはないと思うブヒね。
ただこれまでのいろんなレースでユンボが緻密にいろいろ考えてやってきているのは確かなので、チームとして最終週までの道程を考えるならばあえて今マイヨ・ロホを取る必要は全くないわけで、「じゃあマルティネスに着させとくか」と猶予を与えたと考えたくなるのもまた必然。
たぶん今日・明日のレースでマイヨ・ロホをユンボが獲得するはずなので、月曜日の休息日あたりにこの第6ステージをふくめてどう計画していたのかをチームが語ったりするかも?