今日はレムコvsログリッチ?2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージのコースについて
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昨夜の2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージの最凶アングリル決戦はレムコ独走、バーレーンのド☆根性、ユンボ内殴り合い、といった3本立という魔の山バトルにふさわしいとても刺激的な内容だった。
そこから一夜明けて今夜の第18ステージも5つの山岳が詰め込まれた山岳ステージで、しかも15%、16%という斜度が普通に登場する激坂バトルでもある。
9月14日(木)⚠️午後7:35〜
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) September 13, 2023
Cycle*2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第18ステージ
【ポラ・デ・アリャンデ 〜 ラ・クルス・デ・リナレス】
178.9 km(山岳)
リモート解説:別府史之さん
解説:永井孝樹さん
実況:谷口廣明さん、サッシャさんhttps://t.co/buRJmLzs7h#LaVuelta23 #jspocycle pic.twitter.com/jrpxswvbtQ
この第18ステージは今大会最後の山岳ステージとなる。翌第19ステージが平坦ステージ、第20ステージが丘陵ステージとなるからだ。
ご覧のように5つの山岳のうち3つが1級だ。クライマーたちが栄光をつかめる最後の1日となるため、クライマーたちが大勢逃げに乗ろうとするはずだ。
山岳が5つあるため山岳賞ポイントが最大で38ポイント稼げることになる。そこで問題となるのが山岳賞争いの行方だが、その現在1位はレムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)で、2位がヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)。その差はちょうど40ポイント(91ポイント と51ポイント)。したがって、仮にヴィンゲゴーが今日の山岳をすべて1位通過してもレムコには届かない。
もちろん総合争いを狙うヴィンゲゴーがスタート直後からの逃げに乗るわけがないし、逆にレムコがまた逃げてさらに山岳賞ポイントを稼ぐ可能性もある。
昨日の第17ステージで2位に入ったヴィンゲゴーは山岳ポイントを10ポイント獲得した。もし最後の最後でログリッチを抜いて1位だったならば15ポイントなので今日のステージで最大38ポイント稼げばレムコを逆転ということもあり得たわけだ。もちろんあくまで理論上はという話だが。
さて今日の最後の1級山岳(実際は周回コースで2回登る)であり、今大会最後の1級山岳を見てみよう。
上述のように今日の後半は周回コースとなり、この1級山岳級ラ・クルス・デ・リナレスを2度登る。その登坂距離8.3km、平均斜度8.6%という厳しさ。さらに登り始めからいきなり15%、中盤で16%と激しい。
しかもこの山道かなり舗装状態が悪いらしく、さらに細いようだ。ということはメカトラも命取りとなるだろう。パンクもしやすいかもしれないし、そうなるとチームカーがなかなか前に来られないかもしれない。
仮にチームカーが来られないとすればユンボの3人のうち1人にメカトラがあっても、残りの2名はバイク交換してくれないだろう。チーム内で殴り合っているわけだから。逆に他のライバルたちは、もしものために最後までアシストを残していられれば有利かもしれない。昨日のバーレーン・ヴィクトリアスのようなチーム力が重要な場面が訪れるだろうか。
優勝予想は今日もレムコ・エヴェネプール。
レムコは昨日アングリルを途中まで独走していたが、吸収されてからは無理せずゴールしたのでちょっと体力を節約したはず。また上で書いたようにヴィンゲゴーが逃げるのはありえないだけに、昨日山岳ポイントを十分稼いだレムコは今日は逃げる必要がない。最後の山でステージ優勝を狙うだけで良いはず。バッドデイで悲運を味わったレムコが最後の山岳ステージで山岳賞ジャージ確定の有終の美を飾ると予想。もちろんそれに対抗するのはユンボトリオ。