イネオスが17歳のアメリカ人、アンドリュー・オーガストと契約か

近年のロードーレース界ではみんなが知っているように、20歳前後の若者の台頭が著しい。

そして今開催中のヨーロッパ選手権でもその個人タイムトライアルで優勝し、ヨーロッパ個人TTチャンピオンとなったのが19歳のイギリス人。INEOS Grenadiersに所属するジョシュア・ターリング（Joshua Tarling）だ。

だが、INEOS Grenadiersはそんなターリングよりもさらに若い、17歳のアメリカ人アンドリュー・オーガスト（Andrew August）と契約間近のようだ。

情報源：US sensation AJ August linked to Ineos: ‘He’s Remco, but probably with more power’

INEOS Grenadiersとアンドリュー・オーガストとの関係で最初に注目を集めたのは、新年のINEOS Grenadiersのチームトレーニングキャンプに彼が参加したときだ。

そのときチーム側が彼の身体能力などをテスト。そのVo2テストでは92をマーク。チームは「彼はまるでレムコ・エヴェネプール（Remco Evenepoel）だ。しかも、レムコよりパワーがあるかも」と評価。

さらにアメリカのジュニア選手育成プログラムの最高峰の1つHot Tubesによる登坂テストにおいても、驚異的なスコアを叩き出し、その首脳陣が「こんな数字見たことないわ」という結果だったようだ。そのHot Tubesの卒業生にはローソン・クラドック（Lawson Craddock）、マッテオ・ヨルゲンソン（Matteo Jorgenson）、マグナス・シェフィールド（Magnus Sheffield）らがいる。

そのテストは45マイル（約72キロ）のトレーニングをやり終えたあとに登りを使ってテストしたもので、Hot Tubes側によると、平均398ワット、パワーウエイトレイシオで7.2w/kgだったらしい。

体格的にはレムコよりも少し小柄という感じで、決して体格に恵まれているわけではないが、その才能はピカイチと言える。アメリカ人としてブエルタ・ア・エスパーニャを制したセップ・クス（Sepp Kuss）に続くグランツール覇者になれるか？