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今年のブエルタ・ア・エスパーニャを完全制覇したユンボ・ヴィズマ。優勝したのは当初から第三の男と目されていたセップ・クスだった。
クスは今年ジロとツールもアシストとして完走していて、ブエルタでもヴィンゲゴーとログリッチがエースでクスはアシストなのかとも思われたが、一方ではクスに優勝させる作戦なのではという予想も世間では多かった。そして実際にそのとおりとなったわけだ。
そのブエルタでは後半にさしかかるにつれ、ユンボ・ヴィズマを脅かすライバルは脱落していき、結局ユンボ・ヴィズマのその3人だけの争いとなっていた。そこで周囲は、チーム内で誰がエースなのか争っているのでは、という憶測で盛り上がっていた。
ただ今回のGCNによるインタビューでセップ・クス自身が明らかにしたのは、「実際はチーム内で争いなんてなかった」ということだ。
クスが言うには、ブエルタ中も「周囲から自分たち3人の関係がどう見ているかは理解していた」とのこと。ただそれでも実際のチーム内では相互理解がきちんとあり、クスら3人の間でもエースは誰かの議論なんて何もなかった」と話す。
メディアに対して語ることが完全な真実だとは簡単に信用できないが、仮にこのクスの言葉が100%真実だとすれば、少なくともブエルタのある程度の段階でクスが絶対的エースという考えが確定していたこととなり、ヴィンゲゴーもログリッチもそれを受け入れ、アシストとして働くと決めていたのだろう。
一方ブエルタが終わってからログリッチが移籍かというニュースが世界中で話題となったので、ブエルタで勝てなかったことが移籍の理由なのではとも思われることもあった。
しかしログリッチという総合エースの大物の移籍がそんなホイホイとすぐに決まるわけはないのではないか。もっと前からボーラ側と入念に話し合いがあったと考えるほうが自然なのではないか。
そこでクスもログリッチ移籍については、ブエルタどうこうではなく、結局ツールで単独エースとして走りたいというのが本質的な理由だと考え、それは当然のことだと理解している。