バルベルデ「アレがなければもうちょっと早く引退していた」
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2022年のイル・ロンバルディアを実質的に最後のレースとし、同レースでヴィンツェンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)とともに現役を引退したアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde)。
過去記事:2022イル・ロンバルディアの感想・ハイライト動画・結果
そんな彼がなぜ2022年での引退を決めたのかという点について、とあるイベントで話をした。その動画がこちら。
情報源:THE ‘SECRET’ ABOUT HIS RETIREMENT THAT ALEJANDRO VALVERDE HAS REVEALED IN BADAJOZ
この会話の中で、バルベルデは本当ならもう少し引退の時期は早くする予定だったということを明らかにした。ではなぜ遅らせたのか?それはコロナのパンデミックがあり、ロードレース界もめちゃくちゃになったからだ。
当時のことを振り返りながらバルベルデは、「プロのロードレースというのは観客にあふれ、彼らの絶叫と熱狂に彩られるべきもので、それがないレースでの引退は自分にとっては望ましいものではなかった」と語る。
やはりレースの熱い雰囲気の中で華々しく引退をしたかったという気持ちだったのだろう。引退の瞬間を観客と共有しいっしょにラストレースを楽しみたかったという想いもあったかもしれない。
また彼のコメントから考えると、そうした気持ちとともにもう1つの気持ちもあったようだ。それは高いレベルのままで引退したかったということ。彼は「よいタイミングで引退できた。世界のトップ10に入れるぐらいの状態で最後の1年を走れたからね」と話す。
これから推測されるのは、完全に衰えた状態で引退するのではなく、あくまで世界の強豪としっかり競えるだけの状態で戦いきって引退したかったのだということ。
こうした観点で2022年というのが彼にとっての引退のベストタイミングだったのだろう。