ロマン・バルデが来年で引退か?
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チームDSMことTeam DSM-Firmenich PostNLのエースクライマー、ロマン・バルデ(Romain Bardet)については、来年が現役最後のシーズンになる可能性があるようだ。
このブログでは昔からロマン・バルデを甘いマスクに燃える闘魂をあわせもつフランスの貴公子として扱ってきたが、そんな彼ももう33歳。
GCNによるインタビューで彼は「もう年が年だから、今後についてしっかりと考えなければならない」と話し、
“I don’t want to be that guy who slowly but surely goes down the rankings in the peloton. I need to make sure I still have what it takes to be up there and we’ll see how that develops during the year.”
「自分としてはゆっくりと、だが確実にプロとして衰えていく選手にはなりたくない。だから自分が今もまだ勝てるだけのものを持っているのかを確かめなければならないし、2024年がどうなるかを注視したい」と語る。
そして、
At the back of my head, I know it could be my last year but I could also carry on, so it’s pretty open at this point,”
訳「頭のどこかでは、来年が最後になるかもしれないし、そうじゃないかもしれないとも思ってる。なので現時点ではどっちにも転ぶ可能性がある感じ」
と述べる。
かつてAG2Rの若き天才クライマーとして、クリス・フルームたちとバチバチにやりあい、ツール・ド・フランスの下りでも果敢にリスクをとって攻めていたロマン・バルデ。3年連続でツール・ド・フランスでステージ優勝をあげたり、2017年にはツールで3位フィニッシュ。そして2019ツールでは山岳賞も獲得した。
そんな彼も、プロトン全体のレベルが上がり続けている近年では勝つのはかなり困難となっている。ただ今年のツール第2ステージでは7位、昨年のツールでは、第11ステージは2位、第17ステージで6位、さらに総合6位でフィニッシュと、まだまだ戦える力はあることを示している。
好きな選手だけにできるだけ長く現役を続けてほしいが、強いまま潔く去るのもまた選手の美学か。