シマノがコースにあわせてポジションを変更するAIを自転車に搭載?
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シマノ(Shimano)が自転車本体にAIを搭載させるような特許を申請している。ライドの快適性などを向上させる狙いがあるようだ。
情報源:Bikes could soon use AI to think for themselves, Shimano patent suggests
今回明らかになったのはシマノが米国当局に申請した特許「US 11866114 B2」。そこでは、次のような画像が添付されている。
最後の画像の←側では、「SEAT POST」とか「FRONT SUSPENTION」といった言葉が見られる。
これはドロッパーシートポストやフロントサスのデータを収集し、それをAIが学習し、コースの状態に応じて乗り手により最適でより快適なライドを提供すべく、AIがシートポストやフロントサスの設定を自動的に変化させるといった機能を実現するものではないか。もちろんその電気信号のやりとりはワイヤレスだ。
ドロッパーシートポストといえば、2022年のミラノ~サンレモ。マテイ・モホリッチ(Matej Mohoric )がそれを使って見事に最後の下りを爆走し、逃げ切り優勝を果たした。
ただドロッパーシートポストをレース中に使いこなすのも1つの技術と言える。コースの状態に応じて、そして自分にとって適切な状態にセットするのもそれなりの知見が必要だろう。そこでそうしたことを乗り手がやるのではなく、AIが自動的に快適なポジションを設定してくれれば楽だ。今回のシマノの特許はまさにそうした機能を実現するためのものだと言える。
こうした機能はまずはグラベルバイクやマウンテンバイクでまずは実現されるべきものかもしれない。ロードバイクで言えば、やはりコース状態からギア比を計算・解析し、自動的に乗り手に最適なギアへと変速してくれるAIを搭載することが最優先になるだろうか。