ついに2024シーズン開幕!ツアー・ダウン・アンダー第1ステージの感想・結果・ハイライト動画
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ついに本日のツアー・ダウン・アンダーから2024年度ワールドツアーが始まった。まずは無事にそしてしっかりと走ることが各チーム・各選手にとって非常に重要だ。一方で、地元のワールドチームであるジェイコ・アルウラー(Jayco-AlUla)は全ステージ優勝を狙う。まずは、エーススプリンターのカレブ・ユアン(Caleb Ewan)がその野望を実現させることができるか?
目次
第1ステージのコース
感想・ハイライト
記念すべき2024年最初の逃げ!
まず2024年ワールドツアー最初の逃げを成功させたのはこの二人。
Louis Barre takes out his second efex KOTM of the day passing through Menglers Hill – securing the teal jersey. 🤴🏔️@SantosLtd #TourDownUnder
— Santos Tour Down Under 🚴🚴♀️ (@tourdownunder) January 16, 2024
📺 Stream the race now on 7plus: https://t.co/k2Exq3FDwl pic.twitter.com/mVoIljcktA
Sportsmanship 🤝 Cycling #TourDownUnder pic.twitter.com/76msBHqTub
— Intermarché-Wanty (@IntermarcheW) January 16, 2024
Arkéa–B&B Hotelsのルイ・バレ(Louis Barré)とIntermarché-Wantyのゲオルグ・ツィマーマン(Georg Zimmermann)だ。しかしプロトンは二人を余裕のあるタイム差で泳がせ続け、スプリンターチームがいつでも二人を捕まえられる態勢で走り続ける。
この二人は残り70kmあたりにある本日2度目の中間スプリントを競う。まずはルイ・バレがアタックで先行する。
しかしツィマーマンも諦めず必死の追走。かなり長い時間踏みまくってルイ・バレを捉えて追い抜く。
これで2つ目の中間スプリントポイントはゲオルグ・ツィマーマンがもぎとることに成功。
このあと二人は吸収されプロトンは完全に1つにまとまり、特に大きなハプニングもなく集団でゴール前へなだれ込む。
カレブ・ユアン vs ボーラ・ハンスグローエ!
そしてゴールまで1kmを切るとこの流れ。先頭3人はボーラ・ハンスグローエで、エーススプリンターのサム・ウェルスフォード(Sam Welsford)で必勝の態勢だ。そして4人目にジェイコ・アルウラーのカレブ・ユアン。
ボーラは一人を切り離して、ファン・ポッペルがサム・ウェルスフォードをリードアウト!背後にユアン!
サム・ウェルスフォード発射!ユアンも加速!そしてその背後からアンテル・マルシェのビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail)が伸びてくる!この結末は次のゴール前動画でどうぞ。
ゴールスプリントの動画
【ステージ結果】
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) January 16, 2024
Cycle*2024 ツアー・ダウンアンダー🦘 第1ステージ
【タヌンダ 〜 タヌンダ】
〜J SPORTSオンデマンドで無料LIVE配信中〜https://t.co/krJY4DiqVI#TourDownUnder #jspocycle
ボーラ・ハンスグローエ隊列が先頭を牽引、ユアンが加速してサム・ウェルスフォードが移籍後初勝利🥇 pic.twitter.com/wfHMkGwbl8
ワールドツアー初戦はボーラ・ハンスグローエが幸先よく勝利!ボーラは完璧なスプリントトレインを披露。移籍したばかりのサム・ウェルスフォードが勝ったことで本人も安堵したことだろう。これからは無駄な緊張から解き放たれ、より少ないプレッシャーで走ることができるだろう。そうした精神状態が肉体的にも良い影響を与えそうだ。今年のボーラトレインは一味違う??
一方でサム・ウェルスフォードと同じく移籍したばかり(正確には古巣への復帰)カレブ・ユアンは勝ちきれなかった。両者の差はやはりゴール前トレインの有無だっただろうか。ジェイコトレインはどこにいったのか。このへんジェイコはカレブ・ユアンのためのトレインの完成度がまだ仕上がりきっていないという感じか。反省会が開かれて、改善点が議論されていることだろう。
ただユアンの状態も良さそうだし、その後方から伸びてきたビニアム・ギルマイも状態は良さそう。また今日はプロトンで大きな落車もなく、まずはみんな良い感じでワールドツアー初戦を終えられた感じだ。
レース全体のハイライト動画
結果
ステージトップ10
1 | Sam Welsford | BORA – hansgrohe | 1位との差 |
2 | Phil Bauhaus | Bahrain – Victorious | ,, |
3 | Biniam Girmay | Intermarché – Wanty | ,, |
4 | Caleb Ewan | Team Jayco AlUla | ,, |
5 | Jhonatan Narváez | INEOS Grenadiers | ,, |
6 | Max Kanter | Astana Qazaqstan Team | ,, |
7 | Danny van Poppel | BORA – hansgrohe | ,, |
8 | Corbin Strong | Israel – Premier Tech | ,, |
9 | Madis Mihkels | Intermarché – Wanty | ,, |
10 | Mathias Vacek | Lidl – Trek | ,, |
総合トップ10
1 | Sam Welsford | BORA – hansgrohe | 1位との差 |
2 | Phil Bauhaus | Bahrain – Victorious | 0:04 |
3 | Biniam Girmay | Intermarché – Wanty | 0:06 |
4 | Corbin Strong | Israel – Premier Tech | 0:07 |
5 | Georg Zimmermann | Intermarché – Wanty | ,, |
6 | Finn Fisher-black | UAE Team Emirates | ,, |
7 | Louis Barré | Arkéa – B&B Hotels | 0:08 |
8 | Jhonatan Narváez | INEOS Grenadiers | 0:09 |
9 | Caleb Ewan | Team Jayco AlUla | 0:10 |
10 | Max Kanter | Astana Qazaqstan Team | ,, |
ユアンは暑過ぎてクリテリウムを欠場していたので、万全ではなかったかもしれないけれど位置取りは良かったですね。
ウェルスフォードは今回トレインメンバーふくめて(スプリントでは理論上)最強のチームだくらいなことを言っており、そしてもちろんオーストラリア人なので地元も納得の勝利ではないでしょうか。
それにしても、ここのところ毎年DSM(Sunweb)から良い選手がBORA-hansgroheにやってきては活躍するのは、何かがあるんですかね。
なるほどボーラはかなりの自信をもってレースに臨んでいたのブヒね。第1ステージに賭ける気合が違ったのかも。
DSMは若手の育成にかなり力を入れていて、その方法論はしっかりとした良いものだけど人によって合う合わないがはっきりわかれそうな選手への指導・管理方法なので、これまで若手でも契約解除して他チームに行きたいという選手も何人かいたり・・といった感じかな。
実力そのものはDSMでの育成で伸びるから、他チームに行ってもDSMのときに培った力が開花するみたいな?
ケムナがBORA-hansgroheにやってきた頃はSunwebはドイツ国籍のチームだったので、ドイツ人の選手ならBORA-hansgroheに行くのは自然かなとも思っていたのですが、その後も毎年1人ずつ派手ではないですがなかなか良い選手が移籍してくるので、やっぱり何らかのつてがあるんでしょうね。
近頃は同様にBORA-hansgrohe → UAE の流れもありますし。
DSMはdevelopment teamも持っているし、注目を浴びていないけれど実力ある若手を発見してくるのは実にうまいと思いますね。
サッカーみたいに移籍金制度があったらだいぶ稼げそうです(笑)
ドイツはずっとロードレースの印象がドーピングのせいで悪くて人気低迷していたようだけど、トニー・マルティンやマルセル・キッテルなど活躍を経て、ロードレースについても少しずつ人気回復してきたのか、国全体として若手の育成が上手くいきつつあるのかもしれないブヒね。