トーマス・デ・ヘント「今年のツールには出ない。引退後はツアー・オブ・ジャパンなどに出場したい」
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今年限りでのワールドツアーレベルのロードレースからの引退を表明しているトーマス・デ・ヘント。だがロードレースを完全にやめるわけではなく、それより下のカテゴリーのチームに所属してアジアを中心にいろいろなレースを走りたいとも話していた。
そんな彼は今年のツール・ド・フランスには出場しない予定だと話す。
なぜトーマス・デ・ヘントは今年のツールに出場しようとは思っていないのか?
それは本人曰く、「ツールのメンバーに選ばれるためにツールに最適化したトレーニングでコンディションをベストにしても、選ばれなければツールに代わるレースがあるわけではないので、コンディションはベストなのにそれを発揮するレースがなく、せっかくのトレーニングが無駄になるから」。
🐷「なるほど。それはたしかに」
続けてツール以外のグランツールでステージ優勝を狙うこと、そしてそれに成功すれば有終の美を飾れてすばらしいことだろうと話す。
また引退後の活動については、
“I would like to ride a number of Asian races. A Tour of Taiwan, for example. Or a Tour of Japan. Raymond Kreder, an ex-teammate of mine, is with a Japanese team. He only says good things about it.”
訳「たくさんアジアのレースに出たいね。ツアー・オブ・台湾とかね。特にツアー・オブ・ジャパンは、元チームメイトで今は日本チームのキナンにいるRaymond Krederが良いレースだと言ってるので走ってみたいね」
このように語る。Raymond Krederは長年チーム右京で走っていて、今年からはキナンで走る選手だ。日本のレースのことをよく知っているオランダ人選手だ。
ツアー・オブ・ジャパンなど日本の有名レースがしっかりと運営されていればこうやってそれに参加した外国人選手からワールドツアーレベルの有名選手へも良い評判が伝わっていく。それが拡大すれば日本に来てみたいという選手も増えるのではないか。地道な道のりで時間はかかる歩みだが、そうしたことの積み重ねがやはり日本のロードレース界にも良い影響を及ぼすことになるのだろう。