2024年から補給ゾーンについて罰則強化
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2024年シーズンからUCIルールのうちいくつかが新しいルールとして施行されている。ウェア規制の強化や、チームカーの後ろに入って走行するチート行為に対してのUCIポイント剥奪の導入(これまでは罰金のみだった)などがそうだ。
これらに加えて、他にも補給区間(フィードゾーン)におけるチームスタッフの行動についても今年から罰則が強化されている。
情報源:UCI INTRODUCES NEW RULES AND TOUGHER PENALTIES TO ENHANCE RACE SAFETY
フィードゾーンチームスタッフに対する規制
まずそもそもUCIルールの2.3.025「Feeding zones signposted by the organiser」では、フィードゾーンでチームスタッフが選手へ補給食を渡すときに守らなければならないルールとして次のようなものがある。
Feeding zones signposted by the organiser
2.3.025 In one-day races or stage races the organisers can implement zones for teams to supply
their riders. These feeding zones will be signposted in this case. They shall be of sufficient length to allow supply operations to proceed smoothly with a minimum of 50 metres per team. Feed zones shall be located on slightly uphill sections and, as far as possible, outside urban areas.
The food and drink shall be distributed on foot by the staff accompanying the team and
by no-one else. Staff supplying the riders must wear team’s clothing and stand at a maximum of one meter from the side of the road. They shall be positioned on one side of the road only, which must be the side on which road traffic circulates in the country concerned.
Each feeding zone should be accompanied by a zone for waste situated just before and just after the feeding zone where riders can get rid of their waste.
いくつかのことが書かれているのだが、今回の記事において重要な点は、「チームスタッフは道路の端から1メートル以内のところに立ってろ。それを超えてコース内に入るな」というところだ。
この規制は以前からあったものだが、2024年からはその違反に対する罰則が強化されている。
フィードゾーンの違反への罰則強化
次の画像を見てほしい。UCIが発表しているもので修正されたルールを示す書類の画像だ。
ここで丸印をつけたところに注目してほしい。その「4.12」では、UCIルール「2.3.025」(これは上述のフィードゾーンでのルール)に従わなかったチームスタッフがいた場合、そのチームの監督にはその大会のカテゴリーに応じて最大200スイスフラン(約3万4000円)が課されるというものだ。世界選手権やオリンピックやワールドツアーなど大きな大会は200スイスフランとなる。
このような罰則強化が今年から導入されている。